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No.655新刊案内 投稿者:きいじい ...2016/06/22(Wed) 07:14

 このたび「絵でわかる動詞の活用」と「はじめての動詞の活用CD」を出版しました。きこえない子の文法上の課題トップ3は、「動詞の活用」と「助詞」と「複文」です。ぜひ、動詞の語彙を拡げ、動詞の活用ができるようこれらの教材を使ってみて下さい。
 
「絵でわかる・・」は切り取り式のワークブックで、動詞の語彙と活用の問題が80枚入っています。またこれにはB5版40頁の付録がついていて、国内5社の国語教科書(低学年)単元から文法事項を解説しています。また、それに合わせるかたちでワークの問題が使えるようになっています。
 
 教科書の教師用指導書には、きこえない子の躓きやすいところの解説は載っていません。きこえる子のために作られたものだからです。そのため、基本的なところで躓いていることに気づかないままにどんどん教科書が進んでいくことになりがちです。そうした盲点を防げます。
 単品1,700円、下記CDとセットだと2,200円に割引になります。nanchosien@yahoo.co.jp(難聴児支援教材研究会)または03-6421-9735まで。 
 

 

付録 - きいじい   2016/06/22(Wed) 07:19 No.656
「文法の解説と解答」には、国語教科書の文法事項の解説が載っています。教科書の躓きやすいところ(動詞)と関連づけながら文法の学習ができます。

CD「はじめての動詞の活用」 - きいじい   2016/06/22(Wed) 07:28 No.657
 このCDには、動詞の活用の指導ができる授業用パワーポイントが入っています。このまま使って動詞の活用基本4形の指導ができますし、中身を子どもの実態に合わせて変更することもできます。

 さらに、ワーク「絵でわかる動詞の活用」の問題数を補う形で別の練習問題やテスト問題80枚も入っています。このままプリントアウトして使うこともできますし、掲載イラストを使って自分で別の問題を作ることもできます。
 単品900円、上記「絵でわかる動詞の活用」とセットでは2,200円に割引になります。
 nanchosien@yahoo.co.jp(研究会事務局)またはFAXで 03-6421-9735(木島)へ。

新刊の感想 - きいじい   2016/06/22(Wed) 07:33 No.658
新刊への感想が寄せられましたので1件紹介します。

【感想】国語科教科書を視野に入れて作成されている点がこれまでにない視点と感じました。本書の構成を拝見して、子どもたちの類推ができるようにしてあるところやヒントがあるところは、子どもたちに何よりも学習上の安心感を与えるように思いました(国立大学特別支援教育講座教員)
No.653成人聾者の日本語文章教室から 投稿者:きいじい ...2016/06/16(Thu) 16:19

 先日、成人聾者の人たちと半年間(20時間)やってきた日本語文章教室が終わりました。
 すでに皆さん50代、60代なかには70代の人たちもいましたが、「日本語を学びたい!」という気持ちは強く、皆さん、本当に熱心に通ってきました。
 
 学習した内容は、文法と作文が中心で、文法では、助詞の使い方、動詞・形容詞の活用、そして日本語の基本文型にそった構文の方法。それからテーマ作文や自由作文の添削です。
 どの人も作文が好きで、一生懸命書いてきてくれました。ここでは、一つだけ、それらの作文から紹介してみます(個人情報一部カット。文は原文のまま)。

 「私は昭和○年、熊本県の母の実家で生まれた。二歳時、中耳炎の高熱で耳が全くきこえなくなった。耳がきこえなくても子どもの頃から差別されているとは感じず、近所や姉のお友達と木登り、ままごとして遊びました。母から話しました。大学病院の先生になるべく早く発語の訓練を始めたらいいと言われ、県立盲唖学校幼稚部にはいり、二年間発語の訓練しました。・・・(一部略)
 昭和○年に結婚のため生まれて始めて上京して、もう五十年以来になっています。主人はガンのため亡くなりました。一人息子は大阪に過ごしています。孫は国立大学三年生に心やさしい孫でときどきメール交信してます。」

 この方は比較的文の間違いの少ない方ですが、時々、ン?というところが見受けられます。成人の方々と一緒に勉強していてつくづく思うのは、聾学校の時に、もっと日本語の読み書きの勉強を徹底していたらもっと違っていただろうなということです。皆さん異口同音に言うのは「昔の聾学校は発音発音の毎日だった。でも、発音といっても口がぱくぱく動いているだけで何を言っているのかさっぱりわからないことが多かった」。
 
 私たちきこえる人間が口パクで英語をきいていても(見ている?)何を言っているのかさっぱりわからないのと同じ感じなのでしょう(曖昧なものは意味も分からないし覚えられない。覚えられないからいつまでも「わかる」ようにはならないということかなと)。
 
 文章教室をやってやはり難しいなと感じたのは、助詞の使い方と動詞の活用。自分の書きたいことでは、上の文のように比較的間違いが少ない。それは、自分の知っている文のパターンを使って書いているからでしょう。それも経験なのですが、文を読むというところでは、やはり内容を正確に読みとるのが難しくなります。語彙力、文法力に加えて幅広い知識や推論して読むという力が弱いのです。成人してからはなかなかそこまでは取り戻せないのが現実で、やはり幼児期から小学生にかけての基礎的な日本語力、思考力を育てておきたいなと成人の方たちの学習を通して強く思いました。

No.649動詞の活用の教え方は? 投稿者:掲示板管理人 ...2016/06/05(Sun) 11:08

あるフェイスブックに、ことばの教え方について貴重な意見が書かれていたので紹介します。
ことばの教え方には、二つの方法があり、一つは実際の場面で使っていくことが習得の近道になるというもので、これに適しているのは動詞や形容詞の活用法や日常語。
もう一つは同じ意味をもつが異なる言い方があるが使用頻度の少ないことば。以下、紹介します。(長文引用のため一部省略あり)

1.会話のほうが得意な言葉
2.絵カードやドリル等文字のほうが得意な言葉
の2つをうまく使い分けることでことばを教えるとき無駄な時間をかけなくていいようになるかと思います。
前者の会話のほうが得意な言葉とは…?
”動詞や形容詞等の活用形”と、”日常でよく使う言葉!”
動詞一つとってもいろいろな表現方法があり、活用形って結構聞こえる人は意識せずに使うことができるのですがどうしても難聴者は苦手になりがちです。
大人の難聴者でも結構間違って使っている人見かけます。某社が難聴者をターゲットにアンケートを出したそうですが、その際も意味をくみ取れないことも多々あったそうです。 文章力=学力の差にもなると思うので幼児期の内にしっかり身につけててあげてほしいと思っています。
どんな文章になるかというと…下のような文章になるんですね。(略)活用形がちゃんと使えず、そして能動と受動の違いが分からない。
・「今日はとても暑いでした」
・「夜ごはんを食べるあとに、お風呂あらうをしたり服を片付けるのいろいろなしごとがいっぱいで疲れました」
話が横にそれちゃいましたが、こういう活用形に関してはどんどん日常会話に盛り込んでいくことが大切です。
例えば”ドア×閉める” ひとつにしてもいろいろな言い方があり、その言い方ひとつで意味が全然ちがいますよね。
・ドアが閉まる
・ドアが閉まった
・ドアを閉めた
・ドアを閉めてきて
・ドアが閉まらない
・ドアが閉まりづらい

こういった言い方は紙に書いて覚えるよりも、その都度その都度何度も声かけをしてあげるほうが自然な活用形が子供の語彙にすっと入りやすいです。
話しかけ例:
(ドアが風でバタンと閉まった時)「わあードアが閉まったね!びっくりした〜」
(子供がドアを閉めた時)「○○ちゃん自分でドアを閉めたんだね!ありがとう!」
「あら、ドア開けっぱなしだった?閉めてくれたの〜ありがとう!」
などなど場面に応じて、こういう時はこういう使い方をするんだよ…みたいなことをうまくつたえていけることが大事かなーと思います。

後者の絵カードや絵本、ドリルのほうが得意な言葉とは…?
主に、”名詞”や、”日常ではなかなか使わない言葉”ととなります
たとえば、親の呼び方ひとつにしても、

・ご両親 ・両親 ・親 ・うちの親 ・父/母
・パパ/ママ ・おとうさん/おかあさん
・おとん/おかん ・とうさん/かあさん
・ダディ/マミー

・・・・と本当にきりのないくらいたくさんの呼び方があります。 こういったいろんな呼び方があるのを教えるには絵本であったり、ドリルやカードのほうが適しているときもあります。ただ、なかなか日常生活でこれらの言葉を全部使うことってないですよね?
そういうときにこそ絵本や絵日記、絵カードを活用するのがBESTです!
また、モノの名前などは明確なので、モノに貼り紙をしたりイラストや写真でカードをつくりやすいというのも一つの理由です。
お子様が「机」の単語を覚えたら、次は「テーブル」を教えてみたり・・・いろいろなやり方があります。
うまく1.と2.を使い分けることで、子供にとってもご両親にとってもベストな時間の使い方ができるといいなーと思っています。

以上です。確かにこの方の書かれていることは、基本的にこの通りです。
ただ、こどもは一人ひとり聴力や聴覚活用の程度が違うので、日常場面でその場面で使ったことばや動詞の活用がそのまま子どもに100%入力されるとは限りません。例えばドアを閉めながら大人が「このドア閉めづらいね」と子どもに言ったとします。同じ状況を共有していますから「このドアには困ったもんだ」という意味は伝わるでしょう。問題は「閉めづらいね」という一つ一つの音が子どもに正確に入力できたかどうかです。もしかしたら子どもは「閉めウらいね」と聞いたかもしれないのです。ですからこの言い回しを正しく覚えさせるためには、指文字を併用するか、文字に書いてみせるしかありません。
なかなか面倒ですが曖昧な音声で何度繰り返しても仕方がないのでそれを徹底したいものです。

それから、この方が書いておられるドアを閉める場面での様々な言い回し「ドアが閉まる、閉まった、ドアを閉める…」を絵に書いて整理してみるのもよいと思います(この方のいう2番目の方法)。それによって使い方のバリエーションが視覚的に明確になり、「ああ、こういうふうに使うのか〜」と子どもに100%入力され記憶されると思います。

実はこういうふうに整理したのが、もうすぐ出版する『絵でわかる動詞の活用』(難聴児支援教材研究会発行1700円)です。

No.645高校で日本語を教えている人から 投稿者:きいじい ...2016/05/29(Sun) 21:08

 外国から日本に来た高校生に日本語を教えている方からこんな感想をいただきました。了解を得て転載します。

 先日、「きこえない子のための日本語チャレンジ」を購入しました。このテキストは、むずかしいことをよく解きほぐして、分かりやすく、また、さり気ないイラストとともに、すっきりと示してあることに、感動しました。つくり手の視点が、教えるほうにではなく学ぶ人のほうにあるからだという印象を持ちました。

 生きるためのことばとしての日本語を、十代になってからはじめて身につけなければならない私が関わっている子どもたち(高校の「外国につながる生徒」)にとっての難しい点と、きこえないお子さんにとっての難しい点とは共通しているのではと感じました。
 とくに、格助詞の使い方が鍵になることを私も日頃痛感しており、私にとってもこの本は参考になります。
この本の考え方、具体的な教授法を授業に反映させていきたいと思っています。」
以上です。

 外国からの子どもの日本語教育と聴覚障害児の日本語教育は、多くの共通点をもっていると思います。その共通点は、日本語を学ぶ上での文法的な難しさで、それはやはり「助詞」と「動詞」ではないでしょうか?
 助詞は、それ自体で「意味」をもっていないですし、動詞は多様に活用するからです。

 ちがう点は、外国人の高校生は音声言語の母語をもっている点、聴覚障害児は、母語として持っている言語が視覚言語である手話であったり、母語の獲得自体がおろそかになっていたりすることでしょう。
 その意味では、聴覚障害児の日本語習得の問題は、より難しさを抱えていると言えるかもしれません。

No.640形容動詞は活用する?しない? 投稿者:きいじ ...2016/05/16(Mon) 22:35

文法指導で品詞分けをするとき、「ひっきりなし」をどう分類すればよいかときかれました。
 
 これは、国文法(学校文法)では形容動詞に分類されています。働きは形容詞と同じですが、「〜動詞」と名がつくわけですから、確かに動詞(古語文法ですが)と同じように「活用する」ということになります。しかし、形容動詞というのはいろいろと矛盾がある文法概念で、このまま子どもに教えてよいのか、という疑問もあります。
 
 それよりもきこえない子でもわかるように実用性を重視し、「活用しない」「特別な名詞」として教えたほうがラクではないかと思います。そして、江副文法では、これを「なにで名詞」と言っています。
 
「ひっきりなし」であれば、この特別な名詞は、うしろに「な」「に」「で」「の」がつくことができると教えるわけです。「な」「の:がつくときは後ろにこれるのは名詞、「に」がつくときは後ろに来るのは動詞、「で」であれば「形容詞」か「なにで名詞」であると。
 
 例えば、「ひっきりなし」+「な」または「の」の場→「ひっきりなしの往来(名詞)」、
 「ひっきりなし」+「に」→ 「ひっきりなしに通る(動詞)」、
 「ひっきりなし」+「で」→「ひっきりなしでやばい(形容詞)」となるわけです。

 このように、「なにで名詞」は、子どもと一緒に探して教室の壁に一覧表にして貼っておくとよいと思います。(添付ファイル)子どもがよく間違えるのは「きれい」。「きれいかった」と形容詞の活用をさせたりしますが、これは形容詞ではありません。「きれいな人」「きれいにする」「きれいできもちいい」となりますから。

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