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No.649動詞の活用の教え方は? 投稿者:掲示板管理人 ...2016/06/05(Sun) 11:08

あるフェイスブックに、ことばの教え方について貴重な意見が書かれていたので紹介します。
ことばの教え方には、二つの方法があり、一つは実際の場面で使っていくことが習得の近道になるというもので、これに適しているのは動詞や形容詞の活用法や日常語。
もう一つは同じ意味をもつが異なる言い方があるが使用頻度の少ないことば。以下、紹介します。(長文引用のため一部省略あり)

1.会話のほうが得意な言葉
2.絵カードやドリル等文字のほうが得意な言葉
の2つをうまく使い分けることでことばを教えるとき無駄な時間をかけなくていいようになるかと思います。
前者の会話のほうが得意な言葉とは…?
”動詞や形容詞等の活用形”と、”日常でよく使う言葉!”
動詞一つとってもいろいろな表現方法があり、活用形って結構聞こえる人は意識せずに使うことができるのですがどうしても難聴者は苦手になりがちです。
大人の難聴者でも結構間違って使っている人見かけます。某社が難聴者をターゲットにアンケートを出したそうですが、その際も意味をくみ取れないことも多々あったそうです。 文章力=学力の差にもなると思うので幼児期の内にしっかり身につけててあげてほしいと思っています。
どんな文章になるかというと…下のような文章になるんですね。(略)活用形がちゃんと使えず、そして能動と受動の違いが分からない。
・「今日はとても暑いでした」
・「夜ごはんを食べるあとに、お風呂あらうをしたり服を片付けるのいろいろなしごとがいっぱいで疲れました」
話が横にそれちゃいましたが、こういう活用形に関してはどんどん日常会話に盛り込んでいくことが大切です。
例えば”ドア×閉める” ひとつにしてもいろいろな言い方があり、その言い方ひとつで意味が全然ちがいますよね。
・ドアが閉まる
・ドアが閉まった
・ドアを閉めた
・ドアを閉めてきて
・ドアが閉まらない
・ドアが閉まりづらい

こういった言い方は紙に書いて覚えるよりも、その都度その都度何度も声かけをしてあげるほうが自然な活用形が子供の語彙にすっと入りやすいです。
話しかけ例:
(ドアが風でバタンと閉まった時)「わあードアが閉まったね!びっくりした〜」
(子供がドアを閉めた時)「○○ちゃん自分でドアを閉めたんだね!ありがとう!」
「あら、ドア開けっぱなしだった?閉めてくれたの〜ありがとう!」
などなど場面に応じて、こういう時はこういう使い方をするんだよ…みたいなことをうまくつたえていけることが大事かなーと思います。

後者の絵カードや絵本、ドリルのほうが得意な言葉とは…?
主に、”名詞”や、”日常ではなかなか使わない言葉”ととなります
たとえば、親の呼び方ひとつにしても、

・ご両親 ・両親 ・親 ・うちの親 ・父/母
・パパ/ママ ・おとうさん/おかあさん
・おとん/おかん ・とうさん/かあさん
・ダディ/マミー

・・・・と本当にきりのないくらいたくさんの呼び方があります。 こういったいろんな呼び方があるのを教えるには絵本であったり、ドリルやカードのほうが適しているときもあります。ただ、なかなか日常生活でこれらの言葉を全部使うことってないですよね?
そういうときにこそ絵本や絵日記、絵カードを活用するのがBESTです!
また、モノの名前などは明確なので、モノに貼り紙をしたりイラストや写真でカードをつくりやすいというのも一つの理由です。
お子様が「机」の単語を覚えたら、次は「テーブル」を教えてみたり・・・いろいろなやり方があります。
うまく1.と2.を使い分けることで、子供にとってもご両親にとってもベストな時間の使い方ができるといいなーと思っています。

以上です。確かにこの方の書かれていることは、基本的にこの通りです。
ただ、こどもは一人ひとり聴力や聴覚活用の程度が違うので、日常場面でその場面で使ったことばや動詞の活用がそのまま子どもに100%入力されるとは限りません。例えばドアを閉めながら大人が「このドア閉めづらいね」と子どもに言ったとします。同じ状況を共有していますから「このドアには困ったもんだ」という意味は伝わるでしょう。問題は「閉めづらいね」という一つ一つの音が子どもに正確に入力できたかどうかです。もしかしたら子どもは「閉めウらいね」と聞いたかもしれないのです。ですからこの言い回しを正しく覚えさせるためには、指文字を併用するか、文字に書いてみせるしかありません。
なかなか面倒ですが曖昧な音声で何度繰り返しても仕方がないのでそれを徹底したいものです。

それから、この方が書いておられるドアを閉める場面での様々な言い回し「ドアが閉まる、閉まった、ドアを閉める…」を絵に書いて整理してみるのもよいと思います(この方のいう2番目の方法)。それによって使い方のバリエーションが視覚的に明確になり、「ああ、こういうふうに使うのか〜」と子どもに100%入力され記憶されると思います。

実はこういうふうに整理したのが、もうすぐ出版する『絵でわかる動詞の活用』(難聴児支援教材研究会発行1700円)です。

No.645高校で日本語を教えている人から 投稿者:きいじい ...2016/05/29(Sun) 21:08

 外国から日本に来た高校生に日本語を教えている方からこんな感想をいただきました。了解を得て転載します。

 先日、「きこえない子のための日本語チャレンジ」を購入しました。このテキストは、むずかしいことをよく解きほぐして、分かりやすく、また、さり気ないイラストとともに、すっきりと示してあることに、感動しました。つくり手の視点が、教えるほうにではなく学ぶ人のほうにあるからだという印象を持ちました。

 生きるためのことばとしての日本語を、十代になってからはじめて身につけなければならない私が関わっている子どもたち(高校の「外国につながる生徒」)にとっての難しい点と、きこえないお子さんにとっての難しい点とは共通しているのではと感じました。
 とくに、格助詞の使い方が鍵になることを私も日頃痛感しており、私にとってもこの本は参考になります。
この本の考え方、具体的な教授法を授業に反映させていきたいと思っています。」
以上です。

 外国からの子どもの日本語教育と聴覚障害児の日本語教育は、多くの共通点をもっていると思います。その共通点は、日本語を学ぶ上での文法的な難しさで、それはやはり「助詞」と「動詞」ではないでしょうか?
 助詞は、それ自体で「意味」をもっていないですし、動詞は多様に活用するからです。

 ちがう点は、外国人の高校生は音声言語の母語をもっている点、聴覚障害児は、母語として持っている言語が視覚言語である手話であったり、母語の獲得自体がおろそかになっていたりすることでしょう。
 その意味では、聴覚障害児の日本語習得の問題は、より難しさを抱えていると言えるかもしれません。

No.640形容動詞は活用する?しない? 投稿者:きいじ ...2016/05/16(Mon) 22:35

文法指導で品詞分けをするとき、「ひっきりなし」をどう分類すればよいかときかれました。
 
 これは、国文法(学校文法)では形容動詞に分類されています。働きは形容詞と同じですが、「〜動詞」と名がつくわけですから、確かに動詞(古語文法ですが)と同じように「活用する」ということになります。しかし、形容動詞というのはいろいろと矛盾がある文法概念で、このまま子どもに教えてよいのか、という疑問もあります。
 
 それよりもきこえない子でもわかるように実用性を重視し、「活用しない」「特別な名詞」として教えたほうがラクではないかと思います。そして、江副文法では、これを「なにで名詞」と言っています。
 
「ひっきりなし」であれば、この特別な名詞は、うしろに「な」「に」「で」「の」がつくことができると教えるわけです。「な」「の:がつくときは後ろにこれるのは名詞、「に」がつくときは後ろに来るのは動詞、「で」であれば「形容詞」か「なにで名詞」であると。
 
 例えば、「ひっきりなし」+「な」または「の」の場→「ひっきりなしの往来(名詞)」、
 「ひっきりなし」+「に」→ 「ひっきりなしに通る(動詞)」、
 「ひっきりなし」+「で」→「ひっきりなしでやばい(形容詞)」となるわけです。

 このように、「なにで名詞」は、子どもと一緒に探して教室の壁に一覧表にして貼っておくとよいと思います。(添付ファイル)子どもがよく間違えるのは「きれい」。「きれいかった」と形容詞の活用をさせたりしますが、これは形容詞ではありません。「きれいな人」「きれいにする」「きれいできもちいい」となりますから。

No.620「春」のとりくみ〜聾学校幼稚部で 投稿者:きいじ ...2016/04/27(Wed) 11:13

 先日、ある聾学校幼稚部(年長)でこんな活動をやっていました。いいなあと思ったので紹介してみます。
 
 それは、学校から最寄り駅までの道ばたに咲いている野草をみつけようという活動です。
 まず、送迎の保護者といっしょに子どもたちに、通学路に咲いている草花を採ってきてもらいます。集めた花を小さな花瓶にならべます。その数は20種類以上。街の中でもけっこうあるものです(添付ファイル1)。

 そして、その一つ一つの名前とか花や茎の色、それぞれの特徴などをで図鑑を使って調べ、1枚の紙にまとめていきます。といってもまずは「たんぽぽ」を例にして、教室で先生と子どもたちとでやります(添付ファイル2)。 たんぽぽにまつわる話しとか、花をみながらいろんな空想のお話しを作ったりして楽しみます。

 やり方がわかったら、あとはそれぞれの子どもが、通学途上でみつけた自分の好きな花について、家で保護者と一緒に図鑑やパソコンを使って調べたり、保護者の小さい頃のエピソードなどを交えて一枚の紙にまとめます(添付ファイル3)。そして、それを学校に持ち寄り、そこで自分の作ったものをみんなに発表したり、質問に応えたりします。
 
 さらに、こうした活動に子どもたちがのっていくと、花の「たたき染め」などに発展していきます(添付ファイル4)。家でもたんぽぽの根を使って、便秘にきくといわれる「たんぽぽコーヒー」を作ったりした家庭もあるそうです。

 こうした一連の活動をみていると、楽しみながらも、大事なことがそこに沢山盛り込まれているなと感心します。この掲示板で何度も書きましたが、ことば・ものの概念を広げる「ことば絵じてん」づくりの活動になっています。きこえない子たちは「ききかじる」ということが苦手ですから、きこえる子なら当たり前に知っている知識がどうしても不足しがちです。知識・常識というのは、文を読んでその文を正しく深く理解するためには欠かせません。語いや文法がわかってその文を正しく読めているはずなのに、全体として何を言っているのかさっぱりわからない、ということは実際にあるのです(掲示板過去ログNO152)参照。
 
 また、こうした活動は、小学校以降の教科学習のベースを作っているという点も見逃せません。「理科」につながる科学的知識の基礎ということはもちろん、「国語」においても、説明文のよりよい理解につながっていると思います(添付ファイル5,6)。

「たんぽぽ」を例に - きいじ   2016/04/27(Wed) 11:18 No.621
「たんぽぽ」を例にして、教室でのやりとりを1枚にまとめたものです。これを参考に各家庭で取り組みます。(添付ファイル2)

親子で取り組んでまとめたもの - きいじ   2016/04/27(Wed) 11:23 No.622
 それぞれ調べたものを1枚にまとめ、学校に持ってきました。(添付ファイル3)

たたき染め - きいじ   2016/04/27(Wed) 11:27 No.623
 こんな活動にも発展させることができます(添付ファイル4)

教科学習にもつながっている - きいじ   2016/04/27(Wed) 11:35 No.624
国語小2年上「たんぽぽ」(東京書籍)(添付ファイル5)

教科学習にもつながっている2 - きいじ   2016/04/27(Wed) 11:39 No.625
国語小2「たねのたび」(三省堂)(添付ファイル6)

No.617迷惑メールにアクセスしないで下さい 投稿者:掲示板管理人 ...2016/04/20(Wed) 07:49

相変わらず、迷惑メールが毎日のように投稿されています。ブランド商品の紹介を装っていますが、紹介されているホームページにアクセスすると、アクセスした人のメールアドレスが分かってしまうこと、開いた時点でウィルスが侵入するおそれがあることから、決して紹介ホームページにはアクセスしないようにお願いいたします。

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