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No.827会話の膨らませ方〜1歳児育児記録から 投稿者:きいじい(掲示板管理者) ...2016/11/10(Thu) 14:55

以下の記録は1歳頃から手話を使ってきた子の1歳半の時の記録です。手話の単語が増えてきていますが、子どもの手話での発話は、まだ指差しとか1語文が多いようです。

〇月〇日1歳半。Cは子。Mは母。母は音声+手話。Cは手話のみ。

 台所で私(母)がばたばたしているとC「ん」と私を指さす。M「何?」(手話)→椅子を指差す。どうやら一緒に座って食べろということらしい。仕事を中断してM「ママも一緒に食べるね。いただきま〜す」というと、うれしそうな表情。

 *子どもの気持ちを汲み取って仕事を中断し、子どもに合わせているところはさすがです。ただ、ここでもうちょっと会話を膨らませてほしいものです。例えば以下のようにです。

 M「〇ちゃん、ママと一緒に食べたいんだね。わかったよ。『ママ、座って〜』だね。(『ママ、食べよ〜』とか『一緒に、座ろ〜」でもよい』)言ってみよう。『ママ、・・・』(子どもの発語を母が一緒に言う)。→わかった、座るよ。(母が自分返答を表出)・・・」

 このような、1.指さしだけから単語へ、2.手話一語文から手話二語文へという言語化の工夫です(拡充模倣)。親子関係が確立していれば子どもは親の要求にもちゃんと答えてくれると思います。
 指差しは単語へ、単語は二語文へ発展させていく工夫が望まれます。

 ×月×日1歳半 
 今日は公園で遊んだ。友達のバイクを見て「ちょうだい」(代わってという意味)と友達に手話した。私は「〇ちゃんも乗りたいんだね。でも待ってる友達いるね。順番だよ」「△ちゃんが先だよ。順番だよ」と言うと、「順番、順番」と繰り返しながら待つことができた。
 家に帰り、公園で撮った写真を見ながら会話した。M「お砂場だね。砂だよ」C「砂」。M「そう砂だね。」M「ブランコしたね。楽しかったね」C「楽しい」。M「〇ちゃんが滑り台の階段のぼっているねなど。その都度、〇も写真を指さしたり手話をまねたりする。
 
 言語は思考を育てます。「順番」ということばがあるから、「次の順番は・・」と先の見通しをもって自分も待つことができます。言語の行動調整機能です。英語でも手話でもなんでもかまいません、早くから言語を持つこと、それが年齢並みの思考の力を育てるために大事なことだということがわかります。手話を発達早期から使う大事な意味(の一つ)がここにあります。
 
 そして聞こえない子のことばを育てる上でもう一つ大事なことは、体験したことのイメージがしっかりもてるよう、体験したことを写真や絵にしておいて、あとでもう一度、その体験を振り返って会話(言語化)することです。子どもは楽しかった体験を思い出しながら手話を真似て繰り返しています。さらに言えば、模倣している手話単語をもう少しステップアップして、「砂で、遊んだ」「ブランコ、乗った」「「階段、のぼった」など二語文で模倣させるとよいと思います。この子の手話の力と親子関係から、それは十分可能だと思います。

No.816中・高学年の日記指導について 投稿者:きいじい(掲示板管理者) ...2016/11/03(Thu) 01:08

掲示板NO716で「絵日記の指導」とくに低学年の日記指導の方法について書きました。
そこでは、以下の目標で低学年児童の日記指導をしてきたことを書きました。

 低学年児童の日記指導の目標
(1)身のまわりのことから、書きたいと思ったことを書く。
(2)したことを順序立てて書く。
(3)「いつ」「どこ」「だれ」「なに」「どのよう に」したかわかるように書く。
(4)だれかが言ったこと、自分の言ったことを「  」をつけて書く。
(5)そのとき自分が思ったことを(  )をつけて書く。

 今回は、上記のような目標をほぼ達成し、ある程度文が書けるようになった中・高学年児童の日記指導について具体的な事例をあげて書いてみたいと思います。
まず、中・高学年の日記指導の目標は以下の2つです。

(1)書きたいと思ったことを、さらに絞り、ひとつのことを詳しく書く。
  ・色、形、数、量、具体名
  ・五感を使って(味・におい・色・感触・音)
(2)相手の心に響く「書き方」を工夫する。
  ・クライマックスから書く。
  ・具体的な風景の描写を入れる。
  ・具体的な自分の心の動きを入れる。
  ・臨場感の出る書き方を工夫する。

 事例1(聾学校小学部3年) 250字
 今日は、家で、ナノブロックで遊びました。ナノブロックはとても小さいので、オラフを作るのがむずかしいです。
 作る前、「早く作りたいからドキドキしちゃう。どのぐらい小さいのかな」と思っていました。
 作っている時、「これってけっこうむずかしいからひとくろうするな。でも、むずかしいからたのしいな。」と思いました。
 でも、まだ完成していないので、「まだまだだな。」と思いました。かんせいするのが楽しみです。

 字数はやや少なめですが(3年生なら3×100+100=400字くらい書けるのを目標にします)、3年生としてはよく書けていると思います。低学年時の指導の目標であった、「身の回りのことから書きたいことを書く」ことができていますし、「したことを順序立てて書く」という点でも起承転結の4つに分け、すっきりとまとまっています。また、「自分の思ったことを(  )をつけて書く」こともできています。
 
 こうした日記を本人の了解も得て「学級だより」などで紹介し、評価すべきところ(必ず書きます)、もうちょっとこうするとさらによくなる点などをコメントして掲載すると、本人や級友の家族の方などとも作品を共有することができますし、こういうふうに書くといいんだなと参考にもなります。

 さて、この日記をさらに一工夫するにはどうすればよいでしょうか?
 上記の中・高学年の日記指導目標の(1)の点ですが、とくにどれほど小さいのかをもう少し具体的に書くとよいと思います。

 例えば「ナノブロックの大きさは一つ4ミリ。指先でつまんでもすぐにポロッと落としてしまう」などと具体的に書くとよいと思います。
 また、(2)の相手の心に響く書き方を工夫する、という点では、楽しみで気持ちが高ぶっている様子を最初にもってくるのもひとつの工夫です。例えば以下のような書き方をしてみるのもよいでしょう。

「早く作りたいからドキドキしちゃう。どのくらい小さいのかな?」ナノブロックのはこを見たとき、そう思いました。たのんでおいたナノブロックがやっと今日来ました。はこをあけると、赤、青、水色、黄色・・・。小さなナノブロックがぎっしりとつまっています。ナノブロックの大きさは一つ4ミリ。ゆび先でつまんでもすぐにポロッとおとしてしまいます。・・・

 このように、最初にナノブロックを手にした感動を「具体的な描写によって」、また、現在形の動詞を交えて使って「臨場感の出る書き方」を工夫すると活き活きとした日記になります。
 
 聾学校でも難聴学級でも最近、日記・作文指導をしている実践が少なくなりました。「授業に時間が必要で…」というのはわかります。
しかし、日本語の読み書きの力をつける方法として日記・作文指導は捨てがたいものがあります(というかそれが子どもの現実に即してできる最も効果的な日本語指導法)。ぜひ、日本語文法指導と日記・作文指導とを組み合わせて、しっかりと書く力、思考する力をつけてほしいと思います。国語の時間を一時間削ってでもやる価値は十分にありますので。

No.799受身形や意向形が作れない動詞 投稿者:きいじい(掲示板管理者) ...2016/10/24(Mon) 20:57

ある方から、動詞の中には、受身形や意向形が作れない動詞があるが、それはどの動詞か?という質問を受けました。確かに、動詞の中には、上記のような活用形が作れない動詞が存在します。

例えば、受身ですが、直接受動文では「〜を」「〜に」を取る他動詞しか受身を作れません。例をあげると、「父が弟を叱る」(能動文)これは、目的語の「弟」が主語になって、「弟が父に叱られる」(受動文)となります。また「先生が子どもに声をかける」では、「子どもが先生に声をかけられる」となります。
 
しかし、自動詞も実は受身にすることができます。また、「〜と」を取る動詞も受身にすることができます。こういう受動文では、主語にとって迷惑という意味で使われることが多く、能動文では陰にかくれていた主語が受動文にするときに現れてきます。
このタイプの受動文を間接受動文と言います。以下のような受動文です。

「弟が 騒いだ(自動詞)」(能動文)→「(私は=隠れた主語) 弟に 騒がれた」(受動文、迷惑)

「太郎が 花子と 結婚した」→「(私は=隠れた主語)太郎に 花子と 結婚された」(残念)

ほかにも受動文が作れない動詞に、自然とそうなるという意味をもつ自発を表す動詞(見える、きこえる、売れる)や「ある」「要る」、また、すでに受身的意味のある「教わる」「見つかる」などがあります。

そのほか能動形をもたない動詞もあります。例えば「うなされる」「とらわれる」などは、はじめから「受身」の意味があり、「うなす」「とらわる」といった能動形の動詞はありません。

次に「意向形」ですが、基本的には「無意志動詞」といわれる動詞では意向形は作れません。無意志動詞というのは、「ある(×あろう)、降る(×降ろう)、むかつく(×むかつこう)、悔やむ(×悔やもう)、困る(×困ろう)、飽きる(×飽きろう)」など、人の意志によって動かせない動詞のことを言います。

きこえる人は文法を自然獲得していますから、複雑なルールを教わらなくともわかりますが、きこえない子はなかなかそういうわけにはいきません。といって、全ての動詞をあらかじめ取り出して分類するのは実際には不可能なので、その都度、自分で辞典を引いて、その活用形があるのかどうか確かめるしかありません。
辞典で調べるとしたら以下の辞典です。日本ではこれだけのようです。

小泉保編著「日本語基本動詞用法辞典」大修館書店、5184円

日本語の文法は未だ全てのことが解明されてはいません。説明つかないこともけっこう多いですし、例外もあります。子どもにきかれて「自分には説明できないし、研究する人が一生懸命調べているけれどまだわかっていないことの一つ」と正直に言わなければならないことも少なくありません。ただ、わかっていることはできるだけ説明したほうがいいし、子どもも納得できます。手話を使って助詞の意味を説明する方法などは、その一つの例だと思います。

No.786ことばをことばで説明する力 投稿者:きいじい(掲示板管理者) ...2016/10/16(Sun) 02:19

『WISC(ウィスク)第4版』(新しい版)という知能検査には、「言語理解」という項目があり、その中にはさらに「単語」「類似」「理解」「知識」「語の推理(なぞなぞ)」という5つの下位検査があります(ファイル1参照)。また、その5つのうち「語の推理」を除く4つの下位検査は『WISC第3版』(旧い版)にもあります。

さて、ある聾学校(P校としておきます)では、幼稚部の重複児を除く年長児全員にこのWISCを毎年実施しています。平成21〜24年度までは『第3版』を使用していましたが、平成25年度以降は『第4版』を使用しています。
 なぜ、年長児にこのWISCという検査をやるかというと、「言語理解」の5つの下位検査をやることで、幼児期後半期の言語発達の特徴である、手話をも含めた「言語を使った思考の力」の伸びをみることができるからです(ファイル2参照)。
 具体的には、年長の夏休み前にこの検査をやり、「ことばを使った思考力」の面でのその子の課題を把握し、就学までの残り半年の間に課題克服の取り組みを集中してやることで、教科を学ぶために必要な「ことば(とくに日本語)を使ってことばで考え、ことばをことばで説明できる力」をつけることが期待できるからです。
このような観点から、数年前よりP校ではJCOSS(ジェイコス)という日本語語彙・文法力をみる検査(年少より実施)とこのWISCを並行して行うことで、子どものことばの力を測定し、個々の子どもに還元していっています。

またこうした結果は、一人一人の力の向上につなげられるだけでなく、学年や学部全体としてきこえない子の弱点を把握し、日々の取り組みの中に活かすことにもつながります。
 
 そしてこうした数年間の取り組みの積み重ねの結果として、WISC第3版を使っていた時(24年度以前)よりも、今(25年度以降)のほうが言語的思考力という点で、子どもたちは全体的に伸びてきているという結果が出ています(ファイル3参照)。
 グラフではWISC第3版を使っていた頃の年長児33名(4年間合計)と第4版を使うようになった最近の年長児34名(4年間合計)との比較で、とくに「類似」の伸びが著しく、次に「理解」の伸びが大きいということがわかります(1%水準で有意差あり)。
*因みに評価点10はIQでいうと100に相当します。また評価点1の差はIQで5〜7位の差に相当します。
これら2つの下位検査と「知識」は最近4年間の平均はいずれも評価点9以上なので、ほぼ聴児の平均の範囲で、とりわけ「類似」に関しては聴児平均よりも高いということがわかります。
 では、どうして「類似」で大きく伸びたのでしょうか? 「類似」という検査は、例えば「スプーンとフォークはどこが似ていますか?」という質問をする検査で、「両方ともごはんのときに使うもの」とか「両方とも食器」とか「鉄(またはプラスチック)でできている」といった共通する概念が、ことば(手話を含む)で言えればよいわけです。と言っても、子どもは頭の中にスプーンやフォークが浮かび、その形の違いはわかるでしょう。しかし、絵を思い浮かべても共通点はすぐには出てきません。共通点を説明するためには「ことば」が必要だからです。

 こうした弱点(24年度以前は平均評価点が7.2)を克服するために、このHPでも何度も触れている「ことばのネットワークづくり」や「ことば絵じてんづくり」の取り組み、さらに学校での各学級における概念カテゴリーを意識した取り組み(授業やその後の掲示など・ファイル4参照)をP校ではこの数年続けてきており、その効果が数字になって出てきたのだと思います。つまり、意図的な取り組みによって子どもは確実に変わるのだということです。

ただ、まだまだ課題もあります。これらの下位検査の中で、「単語」の伸びが今ひとつだということです。「単語」の問題とは、例えば「コップとはどんなものですか?」という質問にことばで説明できるということです(平均評価点は8.4ですからIQ換算で90をやや下回る位)。例えば「水とかジュースとか牛乳を飲むときに使う」とか「水を飲むときに使うもの(入れ物)」といったそのモノを定義づけるような説明ができればよいわけです。
 しかし、きこえない子にとって、これはけっこう難しい課題です。コップはたいていの子が知っていますからコップを頭の中に浮かべることはできます。しかし、どうことば(日本語)で説明すればよいかわからない(文で説明するという点では「類似」問題よりもさらにきこえない子にとっては難しい課題です)。「水」「牛乳」「飲む」といった関連する単語は思いついてもなかなかそれを文に出来ないのです。確かに日常会話の中では、「コップって何?」という会話を家庭ですることはまずないでしょう。検査の場であえてことばで尋ねるということは、日常場面での具体的な会話から離れて、ことばだけでのやりとりが具体物(コップ)が目の前になくてもできるということで、しかも辞書的な定義を求められているわけです。しかし、この力が小学校以降の教科学習に必要な力なのです(「三角形とは・・、清掃工場の仕事は・・」等々、教科学習とは結局ことば・概念を別のことばで説明することと言ってもよいでしょう)。

では、この「ことばをことばで説明する力」をつけるにはどうすればよいのでしょうか? 「なぞなぞ」などの言葉遊びをたくさんするのも一つです。例えば「水やジュースを飲むときに使うものな〜んだ?」→答「コップ」。質問文がちゃんとコップの定義的説明になっていますね。

それからもう一つ大事なことは、日常会話の中での伝統的な技法である「拡充模倣」をすることです。例えば次のような会話のやり方です。

子「コップ!」
親「コップをとってちょうだいって言うんだよね」
子「コップをとってちょうだい」
親「水が飲みたいからコップをとってちょうだい」
子「水が飲みたいからコップをとってちょうだい」

普通はこの程度までです。これ以上言わせるとしつこくなり、子どももいやになります。単語→2語文→3語文→・・・と、子どもの構文力に合わせて文が長く言えるようにしていく練習です。こうした技法は、口話法の時代によく使われた技法ですが、手話を使うことが多い昨今、こうした技法を改めて見直してみる必要があるかなと感じています。日本語は英語と違って単語だけで成立する言語的特徴もそれに輪をかけているかなとも思います。忙しい日々の会話の中でなかなかやる余裕がないかもしれませんが、単語だけで会話する習慣がつくとなかなか構文力・作文力・表現力が伸びないのも事実です。ちょっと意識してがんばって取り組むと、ぐっとことばでの表現力が伸びてきます。

 発達早期から手話を使うP校の残された日本語の課題は、ここらへんにあるのかなと思います。 

言語発達とアセスメント - きいじい(掲示板管理者)   2016/10/16(Sun) 02:24 No.787
 WISCでは、子どものことばに関するこのような力を測定することができます。

WISC言語理解(言語性)の伸び - きいじい(掲示板管理者)   2016/10/16(Sun) 02:32 No.788
 それぞれの下位検査において、数年前の年長児と比べて最近の年長児の結果のほうが全体的平均的に伸びていることがわかります。とくに「類似」、その次に「理解」が伸びています(「理解」は、ルールとか常識といった社会的な枠組の中での、ものごとへの対処の仕方とか課題解決の仕方、そのための知識などをみることができます)。

「類似」が伸びたわけは・・・ - きいじい(掲示板管理者)   2016/10/16(Sun) 02:40 No.789
 きこえない子の語彙の課題のひとつは、語彙のカテゴリーを構築することです。そのための効果的な取り組み方のひとつは、そのことばと関連することばを取り上げて関連づけていく(ネットワークをつくっていく)ことです。その具体的な取り組みの例です。

No.766文字への興味を引き出すには?(3) 投稿者:きいじい(掲示板管理者) ...2016/10/07(Fri) 22:55

前回までは、まだ、文字を知らないあるいはまだ文字を読めない子に、どうやって文字に興味を持たせていくか、生活の中でのさまざまな工夫・配慮、方法について述べました。今回は、少しずつ文字に興味をもってきた子に対して、家庭でさらにどんな活動・あそびをすればよいか書いてみます。
 
 ファイル1でまずぜひやってほしいのは、50音指文字・文字表(全国早期支援研究協協議会発行A4版パウチ版)をお風呂場の壁に貼って、お湯から上がる前に「あ、い、う、え、お・・・」と読んでほしいことです。文字を知らない子は文字を、指文字を知らない子は指文字を、そして日本語の音韻(清音)を規則的に表した50音表を頭に入れて記憶してほしいことです(もちろん毎日少しずつやればよいです)。50音表が頭に入っていると将来、辞書を引くときに役立ちますし、動詞の活用を学習するときにも50音表は必要です。
 毎日続けて縦に全部言えるように、そして縦に言えるようになったら次は横に「あ、か、さ、た、な・・・」と言えるようにしましょう。これは発音練習も兼ねて(きれいに発音することではなく、自分がどの音を言っているのか構音のイメージをつくるためです)やるとよいでしょう。

 その50音表を使ったクイズは年長さんレベルですが、「右から2列目の上から4番目」の音韻(文字)をさがすクイズで、「マトリックス」というグラフや表作成の基礎となる方法をこうしたゲームの中で身につけることができます。

 また、「いくつ叩いた?」という音あそびは、音韻が認識できない子や聴力の厳しい子、数量概念が3〜4くらいの子にとっては、音だけで当てるのは意外と難しいものです。

文字への興味を引き出すには?(3) - きいじい(掲示板管理者)   2016/10/07(Fri) 23:02 No.767
ファイル2の「○のつくことばあつめ」はよくやる遊びのひとつ。語頭だけでなく、「さいごが○になることば」(語尾)や「真ん中が○になることば」などは、たくさん並んだ絵カードの中から探し出すといった工夫をすれば年少さんや年中さんでも取り組めるでしょう。

また、「しりとり」「さかさことば」や階段などでじゃんけんしながらやった「グリコ」(グーならグリコ、チョキならチョコレート)は音韻意識を高める遊びとして昔からよくやる遊びです。また、「2音のことばさがし」などは絵を手がかりにしながらやれば年少さんでもやれるでしょう。

「なぞなぞ」はピンからキリまでありますが、ここでは簡単な問題からやります。「黄色くて細長いたべものなーに?」「あさのあいさつ、なーに?」など、子どもが知っていることばでやります。
こうした遊び方は『どうすればことばが育つか?』(全国早期支援研究協議会)の中にたくさん紹介されています。

文字への興味を引き出すには?(3) - きいじい(掲示板管理者)   2016/10/07(Fri) 23:17 No.768
また、日本語習得に関して子どもの課題がどこにあるのかを明確にしておくことも大事です。
ファイル3は、まだまだことばの数が少ない子どもが、今、学習段階のどこにあるのかを明確にするための段階表ですが、「語の音韻」のレベルで躓いているとその先になかなか進めません。そうした子はワーキングメモリーにも課題をもっている子どもが多いので、段階を追って少しずつ着実にことばを身につけ、いっぺんにたくさんのことを要求して自信を失わせないような配慮が大切です。
 
日本語の語彙数を増やすことは、読み書きの力を身につけ、学力を身につけるために、その土台となるとても大事なことです。これまでに紹介した幼児期におけるさまざまな言語活動を、家庭でもぜひしっかりと楽しく取り組んでほしいです。

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