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No.799受身形や意向形が作れない動詞 投稿者:きいじい(掲示板管理者) ...2016/10/24(Mon) 20:57

ある方から、動詞の中には、受身形や意向形が作れない動詞があるが、それはどの動詞か?という質問を受けました。確かに、動詞の中には、上記のような活用形が作れない動詞が存在します。

例えば、受身ですが、直接受動文では「〜を」「〜に」を取る他動詞しか受身を作れません。例をあげると、「父が弟を叱る」(能動文)これは、目的語の「弟」が主語になって、「弟が父に叱られる」(受動文)となります。また「先生が子どもに声をかける」では、「子どもが先生に声をかけられる」となります。
 
しかし、自動詞も実は受身にすることができます。また、「〜と」を取る動詞も受身にすることができます。こういう受動文では、主語にとって迷惑という意味で使われることが多く、能動文では陰にかくれていた主語が受動文にするときに現れてきます。
このタイプの受動文を間接受動文と言います。以下のような受動文です。

「弟が 騒いだ(自動詞)」(能動文)→「(私は=隠れた主語) 弟に 騒がれた」(受動文、迷惑)

「太郎が 花子と 結婚した」→「(私は=隠れた主語)太郎に 花子と 結婚された」(残念)

ほかにも受動文が作れない動詞に、自然とそうなるという意味をもつ自発を表す動詞(見える、きこえる、売れる)や「ある」「要る」、また、すでに受身的意味のある「教わる」「見つかる」などがあります。

そのほか能動形をもたない動詞もあります。例えば「うなされる」「とらわれる」などは、はじめから「受身」の意味があり、「うなす」「とらわる」といった能動形の動詞はありません。

次に「意向形」ですが、基本的には「無意志動詞」といわれる動詞では意向形は作れません。無意志動詞というのは、「ある(×あろう)、降る(×降ろう)、むかつく(×むかつこう)、悔やむ(×悔やもう)、困る(×困ろう)、飽きる(×飽きろう)」など、人の意志によって動かせない動詞のことを言います。

きこえる人は文法を自然獲得していますから、複雑なルールを教わらなくともわかりますが、きこえない子はなかなかそういうわけにはいきません。といって、全ての動詞をあらかじめ取り出して分類するのは実際には不可能なので、その都度、自分で辞典を引いて、その活用形があるのかどうか確かめるしかありません。
辞典で調べるとしたら以下の辞典です。日本ではこれだけのようです。

小泉保編著「日本語基本動詞用法辞典」大修館書店、5184円

日本語の文法は未だ全てのことが解明されてはいません。説明つかないこともけっこう多いですし、例外もあります。子どもにきかれて「自分には説明できないし、研究する人が一生懸命調べているけれどまだわかっていないことの一つ」と正直に言わなければならないことも少なくありません。ただ、わかっていることはできるだけ説明したほうがいいし、子どもも納得できます。手話を使って助詞の意味を説明する方法などは、その一つの例だと思います。

No.786ことばをことばで説明する力 投稿者:きいじい(掲示板管理者) ...2016/10/16(Sun) 02:19

『WISC(ウィスク)第4版』(新しい版)という知能検査には、「言語理解」という項目があり、その中にはさらに「単語」「類似」「理解」「知識」「語の推理(なぞなぞ)」という5つの下位検査があります(ファイル1参照)。また、その5つのうち「語の推理」を除く4つの下位検査は『WISC第3版』(旧い版)にもあります。

さて、ある聾学校(P校としておきます)では、幼稚部の重複児を除く年長児全員にこのWISCを毎年実施しています。平成21〜24年度までは『第3版』を使用していましたが、平成25年度以降は『第4版』を使用しています。
 なぜ、年長児にこのWISCという検査をやるかというと、「言語理解」の5つの下位検査をやることで、幼児期後半期の言語発達の特徴である、手話をも含めた「言語を使った思考の力」の伸びをみることができるからです(ファイル2参照)。
 具体的には、年長の夏休み前にこの検査をやり、「ことばを使った思考力」の面でのその子の課題を把握し、就学までの残り半年の間に課題克服の取り組みを集中してやることで、教科を学ぶために必要な「ことば(とくに日本語)を使ってことばで考え、ことばをことばで説明できる力」をつけることが期待できるからです。
このような観点から、数年前よりP校ではJCOSS(ジェイコス)という日本語語彙・文法力をみる検査(年少より実施)とこのWISCを並行して行うことで、子どものことばの力を測定し、個々の子どもに還元していっています。

またこうした結果は、一人一人の力の向上につなげられるだけでなく、学年や学部全体としてきこえない子の弱点を把握し、日々の取り組みの中に活かすことにもつながります。
 
 そしてこうした数年間の取り組みの積み重ねの結果として、WISC第3版を使っていた時(24年度以前)よりも、今(25年度以降)のほうが言語的思考力という点で、子どもたちは全体的に伸びてきているという結果が出ています(ファイル3参照)。
 グラフではWISC第3版を使っていた頃の年長児33名(4年間合計)と第4版を使うようになった最近の年長児34名(4年間合計)との比較で、とくに「類似」の伸びが著しく、次に「理解」の伸びが大きいということがわかります(1%水準で有意差あり)。
*因みに評価点10はIQでいうと100に相当します。また評価点1の差はIQで5〜7位の差に相当します。
これら2つの下位検査と「知識」は最近4年間の平均はいずれも評価点9以上なので、ほぼ聴児の平均の範囲で、とりわけ「類似」に関しては聴児平均よりも高いということがわかります。
 では、どうして「類似」で大きく伸びたのでしょうか? 「類似」という検査は、例えば「スプーンとフォークはどこが似ていますか?」という質問をする検査で、「両方ともごはんのときに使うもの」とか「両方とも食器」とか「鉄(またはプラスチック)でできている」といった共通する概念が、ことば(手話を含む)で言えればよいわけです。と言っても、子どもは頭の中にスプーンやフォークが浮かび、その形の違いはわかるでしょう。しかし、絵を思い浮かべても共通点はすぐには出てきません。共通点を説明するためには「ことば」が必要だからです。

 こうした弱点(24年度以前は平均評価点が7.2)を克服するために、このHPでも何度も触れている「ことばのネットワークづくり」や「ことば絵じてんづくり」の取り組み、さらに学校での各学級における概念カテゴリーを意識した取り組み(授業やその後の掲示など・ファイル4参照)をP校ではこの数年続けてきており、その効果が数字になって出てきたのだと思います。つまり、意図的な取り組みによって子どもは確実に変わるのだということです。

ただ、まだまだ課題もあります。これらの下位検査の中で、「単語」の伸びが今ひとつだということです。「単語」の問題とは、例えば「コップとはどんなものですか?」という質問にことばで説明できるということです(平均評価点は8.4ですからIQ換算で90をやや下回る位)。例えば「水とかジュースとか牛乳を飲むときに使う」とか「水を飲むときに使うもの(入れ物)」といったそのモノを定義づけるような説明ができればよいわけです。
 しかし、きこえない子にとって、これはけっこう難しい課題です。コップはたいていの子が知っていますからコップを頭の中に浮かべることはできます。しかし、どうことば(日本語)で説明すればよいかわからない(文で説明するという点では「類似」問題よりもさらにきこえない子にとっては難しい課題です)。「水」「牛乳」「飲む」といった関連する単語は思いついてもなかなかそれを文に出来ないのです。確かに日常会話の中では、「コップって何?」という会話を家庭ですることはまずないでしょう。検査の場であえてことばで尋ねるということは、日常場面での具体的な会話から離れて、ことばだけでのやりとりが具体物(コップ)が目の前になくてもできるということで、しかも辞書的な定義を求められているわけです。しかし、この力が小学校以降の教科学習に必要な力なのです(「三角形とは・・、清掃工場の仕事は・・」等々、教科学習とは結局ことば・概念を別のことばで説明することと言ってもよいでしょう)。

では、この「ことばをことばで説明する力」をつけるにはどうすればよいのでしょうか? 「なぞなぞ」などの言葉遊びをたくさんするのも一つです。例えば「水やジュースを飲むときに使うものな〜んだ?」→答「コップ」。質問文がちゃんとコップの定義的説明になっていますね。

それからもう一つ大事なことは、日常会話の中での伝統的な技法である「拡充模倣」をすることです。例えば次のような会話のやり方です。

子「コップ!」
親「コップをとってちょうだいって言うんだよね」
子「コップをとってちょうだい」
親「水が飲みたいからコップをとってちょうだい」
子「水が飲みたいからコップをとってちょうだい」

普通はこの程度までです。これ以上言わせるとしつこくなり、子どももいやになります。単語→2語文→3語文→・・・と、子どもの構文力に合わせて文が長く言えるようにしていく練習です。こうした技法は、口話法の時代によく使われた技法ですが、手話を使うことが多い昨今、こうした技法を改めて見直してみる必要があるかなと感じています。日本語は英語と違って単語だけで成立する言語的特徴もそれに輪をかけているかなとも思います。忙しい日々の会話の中でなかなかやる余裕がないかもしれませんが、単語だけで会話する習慣がつくとなかなか構文力・作文力・表現力が伸びないのも事実です。ちょっと意識してがんばって取り組むと、ぐっとことばでの表現力が伸びてきます。

 発達早期から手話を使うP校の残された日本語の課題は、ここらへんにあるのかなと思います。 

言語発達とアセスメント - きいじい(掲示板管理者)   2016/10/16(Sun) 02:24 No.787
 WISCでは、子どものことばに関するこのような力を測定することができます。

WISC言語理解(言語性)の伸び - きいじい(掲示板管理者)   2016/10/16(Sun) 02:32 No.788
 それぞれの下位検査において、数年前の年長児と比べて最近の年長児の結果のほうが全体的平均的に伸びていることがわかります。とくに「類似」、その次に「理解」が伸びています(「理解」は、ルールとか常識といった社会的な枠組の中での、ものごとへの対処の仕方とか課題解決の仕方、そのための知識などをみることができます)。

「類似」が伸びたわけは・・・ - きいじい(掲示板管理者)   2016/10/16(Sun) 02:40 No.789
 きこえない子の語彙の課題のひとつは、語彙のカテゴリーを構築することです。そのための効果的な取り組み方のひとつは、そのことばと関連することばを取り上げて関連づけていく(ネットワークをつくっていく)ことです。その具体的な取り組みの例です。

No.766文字への興味を引き出すには?(3) 投稿者:きいじい(掲示板管理者) ...2016/10/07(Fri) 22:55

前回までは、まだ、文字を知らないあるいはまだ文字を読めない子に、どうやって文字に興味を持たせていくか、生活の中でのさまざまな工夫・配慮、方法について述べました。今回は、少しずつ文字に興味をもってきた子に対して、家庭でさらにどんな活動・あそびをすればよいか書いてみます。
 
 ファイル1でまずぜひやってほしいのは、50音指文字・文字表(全国早期支援研究協協議会発行A4版パウチ版)をお風呂場の壁に貼って、お湯から上がる前に「あ、い、う、え、お・・・」と読んでほしいことです。文字を知らない子は文字を、指文字を知らない子は指文字を、そして日本語の音韻(清音)を規則的に表した50音表を頭に入れて記憶してほしいことです(もちろん毎日少しずつやればよいです)。50音表が頭に入っていると将来、辞書を引くときに役立ちますし、動詞の活用を学習するときにも50音表は必要です。
 毎日続けて縦に全部言えるように、そして縦に言えるようになったら次は横に「あ、か、さ、た、な・・・」と言えるようにしましょう。これは発音練習も兼ねて(きれいに発音することではなく、自分がどの音を言っているのか構音のイメージをつくるためです)やるとよいでしょう。

 その50音表を使ったクイズは年長さんレベルですが、「右から2列目の上から4番目」の音韻(文字)をさがすクイズで、「マトリックス」というグラフや表作成の基礎となる方法をこうしたゲームの中で身につけることができます。

 また、「いくつ叩いた?」という音あそびは、音韻が認識できない子や聴力の厳しい子、数量概念が3〜4くらいの子にとっては、音だけで当てるのは意外と難しいものです。

文字への興味を引き出すには?(3) - きいじい(掲示板管理者)   2016/10/07(Fri) 23:02 No.767
ファイル2の「○のつくことばあつめ」はよくやる遊びのひとつ。語頭だけでなく、「さいごが○になることば」(語尾)や「真ん中が○になることば」などは、たくさん並んだ絵カードの中から探し出すといった工夫をすれば年少さんや年中さんでも取り組めるでしょう。

また、「しりとり」「さかさことば」や階段などでじゃんけんしながらやった「グリコ」(グーならグリコ、チョキならチョコレート)は音韻意識を高める遊びとして昔からよくやる遊びです。また、「2音のことばさがし」などは絵を手がかりにしながらやれば年少さんでもやれるでしょう。

「なぞなぞ」はピンからキリまでありますが、ここでは簡単な問題からやります。「黄色くて細長いたべものなーに?」「あさのあいさつ、なーに?」など、子どもが知っていることばでやります。
こうした遊び方は『どうすればことばが育つか?』(全国早期支援研究協議会)の中にたくさん紹介されています。

文字への興味を引き出すには?(3) - きいじい(掲示板管理者)   2016/10/07(Fri) 23:17 No.768
また、日本語習得に関して子どもの課題がどこにあるのかを明確にしておくことも大事です。
ファイル3は、まだまだことばの数が少ない子どもが、今、学習段階のどこにあるのかを明確にするための段階表ですが、「語の音韻」のレベルで躓いているとその先になかなか進めません。そうした子はワーキングメモリーにも課題をもっている子どもが多いので、段階を追って少しずつ着実にことばを身につけ、いっぺんにたくさんのことを要求して自信を失わせないような配慮が大切です。
 
日本語の語彙数を増やすことは、読み書きの力を身につけ、学力を身につけるために、その土台となるとても大事なことです。これまでに紹介した幼児期におけるさまざまな言語活動を、家庭でもぜひしっかりと楽しく取り組んでほしいです。

No.761ろう学校を見学して 投稿者:きいじい(掲示板管理人) ...2016/10/02(Sun) 09:54

 将来、教員になりたいという大学生と一緒に、ある公立の聾学校を見学しました。今日は、その時の学生の感想文を紹介してみます。書いてくれた二人の学生は聾学校の見学は初めて。とても新鮮な印象をもったようです。また、二人とも特別支援教育専攻でありませんが、聾教育には関心があり、見る視点もしっかりしています。ぜひ、将来、聴覚障害教育の世界に来てほしいなと思いました。

        ろう学校を見学して

「まず驚いたのは、私が思っていたよりも口話でのやり取りが多かったことである。これは集団補聴器システムが各教室に設置されていることも大きいといえるが、多くの子どもが手話を用いながらも自分の言葉で表現していた。どの授業でも自分の考えを表現することが重視されていたと思う。国語の授業では教師の問いかけに対して、一人ひとりが声に出して答えていた。普通学校であれば「どれだと思うか?」と挙手で意思表示させるような場面でも、ろう学校ではたとえ前の人と同じ考えであっても、再度自分自身で説明をしていた。「私は〜だと思います。なぜなら・・・だからです。」と発言の仕方も教師が指示していたため、互いの考えが伝わりやすいと思った。
 
 そして、聞く側への指導も徹底されていた。話す側は全員に対して話し、聞く側は話してる人の方を向く、という姿勢が大事にされており、ろう学校ではこうして授業での共通理解を図っているのだと学んだ。聴覚に障害を持つといっても、やはり子どもは多様である。滑らかに話せる子どももいれば手話で考えを伝えようとしている子どももおり、少人数学級とはいっても個別の対応が大切であると感じた。
 音楽の授業では、教師が指文字を用いたり次に音を出す人の方に大きい動作で示したりして各個人に指示を出している様子が見られた。教育では個別指導も集団指導もやはり重要である。

 教室内には授業で用いた語彙カードや写真がたくさん掲示されており、視覚的に言葉が入ってくるような環境が整えられていた。観察カードには「目で見て分かったこと」には目のマーク、「触って分かったこと」には手のマークが描かれていて書くべきことがわかるようになっていた。教室内で特に印象的だったのはカレンダーである。月表示のものは「今週」「来週」「今日は一か月の中でもどのあたりか」ということがわかるようになっており、日めくりのものでは「昨日が何日」「今日は何日」「明日は何日」ということを示しているというように、何種類ものカレンダーがそれぞれ意味を持っており、目には見えない時間の流れが視覚的に感じ取れるようになっていた。視覚教材はただ提示すればよいのではなく、工夫を加えて効果的に用いることが大切だと感じた。・・」(国立大学教育学部社会専攻2年)

「学校見学では、本当に多くの子供が障害の有無に関わらず活き活きと生活する様子が見られた。先生方に加え、保護者や地域の方々が子供に寄り添うことでのびのびと学べる環境が作られていると感じた。加えて乳幼児相談や、実際に聴覚障害のある方が行う保護者への講習会など児童だけでなくその家族全体を支援する取り組みも大きな特色だと感じた。このようにろう学校では子供を支える多くの工夫があった。

 また、特に学習面においてはより専門的な知識に基づいた指導が行われていると感じた。いくつかの教室や授業を見学しているうちに、このろう学校では、「日本語の獲得」「聴覚障害に対する自己理解」の二点に力を入れていると感じた。
 まず「日本語の獲得」のために、できるだけ多くの言葉に触れる機会が設けてあると感じた。どの教室にも作文や習った言葉のカードなどが、特に「助詞」に意識が向けられるように展示してあった。読書コーナーも設置され子供の興味を引きそうな本が多く置いてあった。手話で獲得した概念を文字に起こしさらにそれを何回も見ることでより確立した日本語を学習していくと感じた。加えて、中~高学年に上がるにつれて文法の概念もより詳しく取り入れていると感じた。より確実に読み書きの力を高めるために、文法を意図的に学習していると感じた。例えば6年生の国語の時間では固有名詞とは何か?活用とは?といった概念を健聴の子供たちに比べてより丁寧かつ実践的に学習していると感じた。
 また実際に発音指導の様子を見ることができ、とても良い機会になった。発音指導は大きな鏡の前で先生と一対一で行われていた。指文字や手話を使いながら子どものペースに合わせ、できたところにはシールを貼り目に見える評価を行うなどモチベーションが続くような取り組みが多く見られた。以上のように確実な日本語を獲得するための様々な工夫が施されていると感じた。
 
 次に、ろう学校では自分自身の聴覚障害について考える機会が多く設けられていると感じた。例えば展示物の中には聴覚に関するものが多く見られた。スピーチバナナや聴覚の仕組みなど自分の障害に関する正しい知識を身につけるきっかけを与えていると感じた。また6年生の教室で行われていた自立活動が非常に印象的だった。 その授業は「将来」をテーマとし映像を通して自分の未来について考えるというものだった。将来をイメージすることで、社会の中の自分を考え、自分の苦手なこと・できることをとらえなおすきっかけになると感じた。以上のように、ろう学校では学習面に加え児童の卒業後の人生を見通した教育がより重要になってくると感じた。・・」(国立大学教育学部英語専攻2年)

No.743文字への興味を引き出すには?(2) 投稿者:きいじい(掲示板管理者) ...2016/09/28(Wed) 05:49

前回は、文字への興味を引き出す方法として、「体験カード」「絵日記」「ことば絵じてん」「絵本の読み聞かせ」について述べました。
今回は、日常生活の中で文字に触れる機会をできるだけ多くするために、家庭でどんな工夫配慮をすればよいか書いてみます。

ファイル1は、家の中にあるいろいろなものに名前シールを貼るというもので、これも古くから行われてきた方法の一つです。ただ、ファイルの例のように「くっきー」「のり」と書いてあっても、子どもにはそれがどの部分をさすのかわからないこともあります。もしかしたら「くっきー」というのは楕円形のかんのことで、「のり」というのは円形のかんのことだと思っているかもしれません。ですから、必ず「かんの中のくっきーを1こちょうだい」とか「かんに入っているのりを出して」など、その中に入っているものが「くっきー」や「のり」だということが理解できるように、また、どのようにそれを生活の中で使っているのかという実際の場面の中での利用方法などと共に、そのことばを理解させていくことが大切です。

買い物メモ(ファイル2) - きいじい(掲示板管理者)   2016/09/28(Wed) 05:57 No.745
 ファイル2は、「買い物メモ」を子どもと一緒に作る方法です。「今日、スーパーで買うものは・・・カレーを作るから、じゃがいもでしょ・・」などと子どもと一緒に作り、それを持って行き、「どこにあるのかなあ・・」と子どもに探させます。その時にジャガイモだけでなく、にんじんやたまねぎも、「野菜」として同じ青果コーナーにあることなども教えるとよいでしょう。

 ファイルの「遊具箱の分類カード」は「上位概念」を使ったおもちゃの整理です。バス、電車、飛行機のおもちゃは「のりもの」の所に入れるなど概念カテゴリーの学習に役立ちます。

筆談メモ(ファイル3) - きいじい(掲示板管理者)   2016/09/28(Wed) 06:01 No.747
ファイル3は「筆談メモ」。いつもメモ帳を持ち歩き、必要に応じてササッとメモ書きして子どもに見せます。子どもの言いたいこと、今、見ているもの、ときには自分の気持ちなどを単語や文にして表します。
 単語〜3語文程度の分かち書きでカードに書き、家に帰ってからその単語や文にあわせて絵カードや写真カードをつくり、かるたにするというのもよいでしょう。

連絡ボード(ファイル4) - きいじい(掲示板管理者)   2016/09/28(Wed) 06:06 No.748
ファイル4は、「連絡ボード」。母が留守のときなどの連絡に、お父さんや兄姉からの連絡などいろいろな使い方ができます。
また、家族間の「交換日記」なども面白いかもしれません。そのほか、「誕生カード」「お祝いのメッセージ」などいろいろな機会を通じて、文字を使う場面を日常の生活の中に設け、子どもに文字を見せる機会を多くすることが、子どもが文字に興味をもつことに自然につながっていくと思います。

月カレンダー(ファイル5) - きいじい(掲示板管理者)   2016/09/28(Wed) 06:14 No.750
 ファイル5はカレンダー。
時間の概念は難しいので、継続することが大切です。スペースがあれば、大型カレンダーを壁などに貼っておき、そこに子どもに関係のある予定を絵、写真なども使って書き込んだり貼ったりしていきます。
 また、小さめのカレンダーを円形にならべ、1年間のカレンダーはぐるぐる回っていることを示します。季節の欄には中にその季節の絵や写真などを貼るのもよいでしょう。

日めくりカレンダー(ファイル6) - きいじい(掲示板管理者)   2016/09/28(Wed) 06:20 No.751
 月カレンダーだけでなく、ファイル6のような日めくりカレンダーを用意しておき、その日が終わったらめくり、めくった日付の紙を捨てないで横に並べて貼っていくと、7日間ごとに一巡すること、そして、それが「1週間」だということがだんだんとわかるようになります。

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