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お母さんは言われた?お母さんに言われた?~小1日記より

ときどき日記を送ってもらっている聾学校の小学1年生の男子に、最近書いた日記をFAXで送ってもらいました。その日記は以下のような日記です。

 

ぼくは おぞうにがすきなので、おもちを 十こ入れてたべたいなあとおもいました。

でも、おかあさんは「1こたべおわったあと、おかわりをしてもいいよ」。

ぼくは、「え~、う~、どうして?」といいました。

おかあさんは、「しょうがないよ。デブになってもいいの?」といわれました。

ぼくは、四こで がまんをしました。・・・(略)

 

この男子は聴力100デシベル以上で補聴器を装用しています。この日記の会話の箇所は、聴力の割には普通の会話体でよく書けています。ただ、手話からの翻訳かな?と思うところもあります。例えば「1こたべおわったあと」は、「1こたべおわったら」でしょう。

ただ、いくつかなおしてほしいところがあっても、一つの日記で直すところは一つだけに私はしぼるようにしています。一度にたくさん指摘したら、本人もいやになったり、自信を失うこともあるからです。また、その前に、必ず日記のよいところを褒めます。これはとても大事なことです。どのような日記でも必ずよいところがあります。それをちゃんと評価することです。それをしないで間違いだけを指摘するのは、子どもを日本語嫌いにしてしまいます。私はつぎのように返信しました。(以下、漢字ルビ省略)

 

Aちゃんの日記はいつも楽しいね。 おぞうにが好きで沢山食べたいのに、お母さんに言われて仕方なくがまんをしているAちゃんの顔が浮かぶようです。

お母さんの言ったことや自分の言ったことは「  」を使ってちゃんと書けているし、自分の気持もよく書けていますね。でも、ひとつだけ、気になったところがあるので考えてみて下さい。次のところです。

  

おかあさんは、「しょうがないよ。デブになってもいいの?」といわれました。 言った人、言われた人.jpg

 

そして、右の図のような問題を作りました。

また、助詞を入れて完成するような二つの文を作りました。

 

 1.お母さん(   )「デブになってもいい?」と、私(   )言った

                          

2.私(   ) お母さん(   )「デブになってもいい?」と、言われた。 

 

さらに、『絵でわかる動詞の活用』の「受動文」の頁(P72~76)をやるとよいでしょうと保護者に伝えました。