全国の難聴児のための早期支援、聴覚障害教育の情報提供、教材などの紹介を発信します。

2-1合理的な配慮・難聴児の支援

 る中学校の先生から以下のように質問をいただきました。今後、緊急事態宣言が解除され徐々に学校が始まると思いますが、当面はマスク着用が必須となると、難聴児にとっては学校が始まる喜びだけでは終わりません。相手の口が見えないとコミュニケ―ションに困りますから。とても大事な問題なので質問を引用させていただき、その対応を考えてみたいと思います。


「私は中学校の教員です。今年度から1年生で難聴の生徒が入学してきます。その生徒は両耳中等度の感音性難聴で補聴器をつけています。聞き取るときは補聴器と読話で理解しているようです。複数で話をする時は誰が話しているのか口の動きで確認しているらしいのですが、現在全員がマスクをしているので、誰が話をしているのかわからないそうです。また、本人はわかりたいと思っているが早いテンポになればどんどんついていけなくなってしまうのが悔しいそうです。
 公立学校でできる支援にはどのようなものがあるか教えていただきたいです。今は透明のフェイスシールドを準備しています。しかし、周りの生徒全員につけさせることもできない状態です。どのようにすればよいのか教えていただければ嬉しいです」

 新型コロナの影響は、難聴児・者のコミュニケーションに大きな影響をもたらします。中等度難聴といえども聴覚だけで複数の人と会話することは困難です。ではどうすればよいのでしょうか? 

 

1対1や少人数での会話は・・

生徒が常にマスクをしている状態では、難聴生徒は1対1の会話場面でも相手の口を読むことができません(マスクをしていなくても2~3メートル離れたら読話は難しい)。この場合は、簡単なことなら単語の空書や身振り、指文字(覚えてもらうと便利)、きちんと伝えなければならないことは文字での筆談、スマホの音声翻訳アプリなどの方法での対応が必要でしょう。

それから、この生徒はかなり聴覚や読話が使えているようで、集団での雑談にもある程度ついていけているようです。しかし、最初は自分のことを気にしてくれていても話が盛り上がってくれば、忘れられてしまいます。そうすると話題からこぼれてしまう。それが本人には悔しい。では、悔しい思いをした本人はどうしているのでしょう? 私たちは簡単に「わからなかったら、わからないと言いなさい」と言いますが、話が盛り上がっているときに「もう一回言って」というのは場の空気が読める子にはとても難しいことです。難聴児・者は常にこの問題に悩まされます。他愛もない雑談であれば聞き流せば済むのかもしれませんが、他愛もない雑談だからこそ交じっていたいという本人の気持ちも理解できます。音声だけの会話にはこの問題はどこまでもつきまといます。それに本人がどう対応するかはこれから考えていかなければならない問題でしょう。


〇教室での授業は・・

 教室での授業の場面は、距離や角度、広さ、騒音の有無、多人数といった問題でさらに

教室での情報保障①.jpg他者の発言理解は難しくなります。

①先生が生徒全体に質問する→②生徒が挙手する→③先生が特定の生徒を指名する→④指名された生徒が自分の考えたことを話す、という授業パターンでの流れを考えてみます。難聴生徒は、通常、①は、先生の声と口形を読み取れる位置に座っていると考えると、それなりに理解できるでしょう(フェイスシールド着用です)。②③も見ていればわかります。しかし、④での指名された生徒の話す内容は、マスクをしていますし、さらに距離や方向の問題もありますし補聴器だけでその発言を理解することは困難でしょう。その場合はどうすればよいでしょう?

 

⑤先生が再度、その生徒の応えた内容を要約して難聴生徒に伝える(口話通訳)ことがまず必要でしょうか。これは面倒で時間がかかると思われるかもしれませんが、30~40人の中には必ずゆっくり気味の生徒もいますから、彼らの理解にも役立つと思います。できれば、簡単にでもよいので理解の手掛かりになる板書をしてもらえると難聴生徒はたすかります。また、先生に「ロジャー」などのFM補聴システムを使ってもらうのも援かります。多少の騒音でも先生の声がクリアにききとれます。

 

教室での情報保障②.jpg

〇その他の場面での配慮

Q1.教室で難聴児が座る位置は?

 通常は、明るい光を背にできる窓際か中央あたりの1~2列目あたりが、先生にも近く、全体を見渡せる位置なので好まれます。生徒の好みもあるので本人にきくのがよいと思います。

 

教室での情報保障③.jpg

Q2.先生の話にどんな配慮が?

 黒板の方を向いて話されると先生の口形は見えません。板書しながら話すことは避けてほしいです。難聴生徒に顔を向けて口形を見せてください。また、その生徒がノートをとっているときに話すのもNGです。顔を上げてちゃんと先生の方を向いているときに話して下さい。

 

教室での情報保障④.jpgQ3.机間巡視のときは?

 教室を歩きながら話されると先生の口形も見えないし、距離も遠くなり、ほとんどに何もききとれません。話すときは、面倒でもその子の近くで顔を向けて話して下さい。

 


Q4.教室の後ろの児童の発言は?

 

教室での情報保障⑤.pptx.jpgのサムネール画像教室の後ろのほうの子どもが何か言ってもわかりません。先生が再度児童の発言を復唱してあげてください。

 


Q5.グループでの話し合いは?

 発言者は挙手し、難聴生徒が発言者を確認してから、口形を見せて話させてください。(マスクとれない場合は別に補助の先生が必要になると思います)。また、複数の生徒が同時に話すとわからなくなりま

教室での情報保障⑥.jpgす。順番を守って話すのが鉄則です。少人数なら「ロジャー」の活用も可能です。

 

教室での情報保障⑦.jpgQ6.校内放送は?

 突然の校内放送はききとれません。スピーカーには口形もありませんし、機械音は人の声と音質が違います。また休憩時間などは周りの騒音もあります。近くにいる人が、文字なども使って「通訳」することが必要です。

 

 


Q7. 校長先生の講話、どういう配慮が?

 

教室での情報保障⑧.jpg距離の問題、反響音、マイクの音質などまずわからないことが多いです。FMマイクの使用、文字カードなど理解の手掛かりとなる視覚情報も使ってほしいです。横に要約筆記の先生がつくとか、手話がわかる生徒であれば、ぜひ手話通訳をつけてほしいです。

 

〇そのほかの場面では・・

 学校では難聴生徒の苦手な場面がほかにもたくさんあります。このような場面でどう配

教室での情報保障⑨.jpg慮ができるか、生徒と相談しながら考えていただけるとありがたいです。

 最後に大事なことは、難聴生徒が本当に理解できたかを確認してください。もし本当にわかったかどうか不確実だと思ったら、その難聴生徒に理解したことを再度復唱させて下さい。

 

〇障害ある子どもたちのために力を貸して下さい

 「いろいろありすぎて面倒。忙しくてやっていられない」という先生もいらっしゃいます。それも理解できます。今の教育現場とくに中学校がどれほど多忙であるかもわかります。ですから一度に全てではなく、できることから一つだけでもかまいません。

 この生徒のために何かできることはないか。そう考えていただける気持ちは、必ずその生徒だけでなくほかの生徒たちにも伝わるはず、と思います。中学時代は長い人生の中でほんの一瞬かもしれませんが、先生の熱意と誠実さを体験した生徒たちの心の中には、これからの人生を支えていく上で大切な、一人一人を大事にする心が育まれていくと思います。


参考図書・教材】

「難聴児はどんなことで困るのか?」 700

「難聴理解かるた」1,900

「新版・きこえにくいお子さんのために」1,000



 先日、聾学校、難聴学級、通常学級に通う子どもの保護者と教員、支援者が一堂に集まって話し合う年1回のイベントがK市で開かれました。そこでのパネルディスカッションで出されたのは、地域の学校に通っている子どもたちが必ずしも情報保障が十分とは言えない教育環境の下におかれている現状です。

例えば、地域の普通小学校に通っている子どもの保護者からは、「教室の席に配慮してほしい」とあらかじめ要望していたのに出席番号順で一番後ろの席になったとか、「指示などはできるだけ板書してほしい」と要望しても「30数人のクラスの児童をみているので無理」と断られたとか、「難聴理解授業をやらせてほしい」と要望してもなかなか受け入れてもらえなかったなどさまざまな問題点が出されていました。

また、通常学級の巡回訪問を実施しているSTの方からは、難聴の子どもたちは騒音状態の中に置かれていることが多く、グループ学習では子どもの発言はききとれず配慮もないこと、せっかく「ロジャー(FM波を利用した補聴援助機器)」を使っていてもグループ学習などでは有効に活用されていないこと、ききとれなかったりわからなかったりしても難聴児本人から「わからない」と言いにくい雰囲気があることなどが出されました。さらに、「ロールモデル」としての成人難聴・聾者に出会うチャンスがないことや多様な難聴児集団の必要性なども話されました。

 

〇「参加」するために「合理的な配慮」は必要

配慮を求めることは「特別」なことか?.pptx.jpg右の絵は、「平等」と「公平」(日本語訳が適切かどうかわかりませんが)とをわかりやすく示した絵です。例えば、教室でロジャーを使うことや必要事項を板書すること、あるいは英語のヒアリングで字幕スーパーを使うことなどを、「逆差別になる」とか「あなただけ皆と違う特別なことはできません」と断るのが左の「平等」の絵です。同じ場面(絵では皆と同じように野球観戦と楽しむ)に参加するために、必要な配慮(合理的配慮)をするのが右の「公平」の絵です。他のきこえる子と同じように授業に参加するために適切な範囲での配慮をしたのが右の絵ということになります。

 このような、障害ある人に対して、配慮すれば差がなくなり、同じ場面に参加できるようになる、ということを実現するために制定されたのが「障害者差別解消法」(2016年施行)です。この法律のキーポイントは「合理的な配慮」ということで、ちょっと努力すれば実現できることをやろうということです。ですから、学校は(とりわけ公立学校は義務として)障害ある子どもからの何らかの配慮の求めに対して、以下のことが求められています。

①障害ある子どもの状況に応じて、

②他の児童と同様に教育を受けるために、

③過度な負担にならない範囲で、

④障壁になることの解消に向けた配慮を行うこと

合理的配慮に欠ける例.pptx.jpg 

こうした配慮をこの法律では「合理的な配慮」といっており、初めに述べたような「指示事項を板書する」とか「教室の席を前の方にする」とか「授業で先生が補聴援助機器を首から掛ける」といったことは、少しだけ配慮すればできることですから「合理的配慮」の範囲にあると言えます(右表はろうあ連盟がまとめた『合理的配慮に欠ける事例』)。

 

〇「障害理解授業」の必要性~私自身の経験から

さて、難聴という障害は、周りから理解されにくい障害です。また、本人自身も自分が何をどこまでわかっているのかが自覚しにくい障害です(自分でこれなら100%わかるというコミュニケーション手段すなわち手話・指文字・文字などの視覚的手段がない限り、補聴器をしても人工内耳をしても音声だけで100%のコミュニケーションにはならない。聴者からみて80%位の理解であっても本人にはそれが常に100%だから自己理解が難しい)。

情報疎外が語彙獲得を阻む.jpgこのような「わからない」状態がずっと続いていくと、子どもはだんだんと「わかろう」とか「知りたい」とか「尋ねよう」いった気持ちが失せていきます。ただ、わからないままに教室で座っているだけになっても、この子たちは立ち歩くこともないので「手がかからず」、わからなくても周りをみて遅れながらも同じ行動をとれるので、担任も「とくに問題がない」と思い、放置されることが多いです。右図は家庭の中で情報から疎外された難聴児の姿ですが、これを学校の教室に置き換えても同じです。

〇『難聴理解かるた』を使って

難聴児は自分を理解している?.jpgこのような子どもと会って「何か困っていることない?」ときいても、たいていは「別に・・」「特にない・・」「大丈夫・・」と答えます。何がわかって何がわからないかもよくわからず、自分が実際に困ることがあってもどうすればこの状況が解決できるのかもわからないのです。

しかし、このような子どもに、難聴学級・通級指導など個別の場面で、『難聴理解かるた』を使って「こういうことある?」と尋ねたり、かるたの絵を一つひとつ見ながら「よくある」「時々ある」「あまりない」「全く

こんな経験ある?.jpgない」などに分けて分類させると、「ぼくの場合は・・」と、少しずつ自分のおかれた状況や困り感に目を向けるようになります。そして、こんな時にはどうすればいいと思うか、自分の困り感をどうすれば解決できるかを一緒に考えていきます。さらに「難聴理解かるた」にはないけれど自分にはこういうことがあって困ったなどのことがあれば、そこから解決の方法を考えたり、クラスのみんなにもわかってもらおうと自分自身の「難聴理解かるた」をつくったりします。

このような難聴児自身の自己理解を進めながら母学級での難聴理解授業につなげていきます。ただ、高学年児童ならこのような取り組どうすればいいと思う?.jpgみができますが、低学年の児童ではまだそこまでは難しいので、低学年の場合は、担任と保護者の協力を得て母学級での難聴理解授業に取り組みます。

保護者に話してもらう中身は時間にもよりますが、わが子が生まれたときの思いやどのように育ててきたか、子どものよさとか将来の夢など、また、どんなときに困るのか、そういうときにどう手伝ってもらえるとたすかるかなどでしょうか。こういった内容を紙芝居などにするのが低学年の子にはわかりやすくベストです。また、子どもたちからの素朴な疑問・質問にも答えてもらうとよいと思います。

例えば、よくある質問は・・

難聴理解授業の進め方.pptx.jpgのサムネール画像①耳にかけているのは何?

②補聴器していればはっきりきこえているんでしょ?(めがねみたいに) また、どこからでもきこえるんでしょ?(後ろからでも、数メートル離れていても)

③話せるのだからきこえているんでしょ?(話せない人は手話を使っているから)

④どうしてうまく話せないの?(発音が悪いの?)

⑤大きな声で区切って話せばきこえるんでしょ?(た・ろ・う・く・ん、と)

⑥みんなと同じにやれているから困っていないよね?

⑦どうして、別の学級や学校(通級)に行っているの? など

 

どんな配慮が必要?①.pptx.jpg

 右の二つのファイルにある4つの場面。このままでは難聴児は聞き取れません。では、どのような配慮が必要でしょうか? ここで必要とする配慮は、ほんのちょっとした手間をその子にかけるかかけないかの範囲ですし、その子がわかることはみんなにとっても役立つことが多いです。その利点も知っておきたいですね。(木島)

 

どんな配慮が必要?②.pptx.jpgさて、本会では、ここでも引用した『難聴理解かるた』(1,900円)と『難聴児はどんなことで困るのか?」(700円)という冊子を出版しています。この冊子は難聴児の困り感を本人、保護者、専門家の立場からわかりやすく解説した冊子です。ぜひ、参考にしていただければと思います。

HP>出版案内③「難聴理解かるた」参照

nanchosien.com/publish/cat57/



〇軽・中度難聴児は自分の"困り感"がわかりにくい

もうすぐ新年度が始まりますが、軽度・中等度難聴児の中には、難聴があることに気づかれず、就学前検診などではじめて難聴であることがわかる子どもたちがいます。そのような子たちは、発音が比較的明瞭で、普段の生活で特に困った様子がみられないことが多く、気づきにくいのです。そして、「障害はそれほど重くない」ということで、小学校はそのまま通常学級措置となり、周りに迷惑をかけるといった大きな問題がなければ、うまく適応していると思われてしまうことも多いようです。ですから、話しがききとれなかった時に、その子が教師に何度もきき返しをしたりすると(きき返す子のほうがむしろ少ないですが)、「一生懸命きいていないからだよ!集中していればわかるよ」などと言われてしまいます。

また、友達に「おはよう」と声をかけられたことに気づかずにいたりすると、「なんだよ無視して!」と誤解されてしまうことにもなりかねません。本人にとっても、困る時と困らない時の境目があいまいなので、これらの状況を説明することはなかなかむずかしいのです。普段は特別な配慮を必要としていないのに、突然困る・・・・。そのときに初めて「きこえないから・・・」と言っても「今まできこえていたのに?都合がいいね」などと周囲は思ってしまうわけです。

 

 さらに「自分は学校生活でまったく困っていない。何も不自由していない」と言う軽度・中等度難聴児もいます。自分がどれだけきこえているか・きこえていないかがわからないからです(他人のきこえがわからないので当然ですが)。そして、「自分が難聴であることをあえて言いたくない。言わなければ友達も気をつかわないから関係がスムーズでいられる」と言う子どもも少なくありません。

 しかし、実はさまざまな場面で自分がきこえていないことに気づいていて寂しさを味わっていることも多いのです。先生も親も「わからないときはわからないと言いなさい」と言いますが、難聴児の「わかったふり」には、相手との会話を妨げたくない。何度もきき返したら相手が気分を害してしまうのでは?という不安が根底にあるのです(これはきこえに関わらず少なからず誰にもあるのではないでしょうか)。仲良しの友達との二人きりの会話はまだよいのですが、数人の会話や初対面に近い人との会話になると、後で困るかもしれないとどこか思っていても、全部きけばわかるかもしれないなどと、その時にきき返すことをせず、結局、最後まできいてわからなかったとしても、話を元に戻すことができず「わかったふり」をしてしまうこともよくあります。

 

〇軽中度難聴児をどう支援するか?       

  では、どうすればうまく適応できるのでしょうか? まず難聴児本人が、ありのままの自分でいられるような支援が必要です。そのためには、例えば、朝の会や学級活動の時間に、難聴児本人から「私のきこえ」「難聴学級紹介」「補聴器について」「手話と指文字」など

難聴理解かるた3.JPGのテーマでクラスの友達に話をする機会を設けるなど、きこえにくい自分をオープンにしていく経験を積み重ねさせることです。とは言っても小学校低学年の時は、担任の先生はもちろん、親御さんや難聴学級の先生の協力を得ることが大切です。そうした時に、『難聴理解かるた』(写真・本会出版物)などの教材があると、きいている子どもたちにとってもイメージしやすく便利です。

(*『難聴理解かるた』絵札の表には難聴児がどのようなときに困るのが端的に絵で表現されており、裏は指文字が載っている。読み札

の裏には、その解説が書かれている。1,900円。また、冊子『難聴児はどんなことで困るのか?』には、難聴児の困り感、本人自身の体験の解説、支援の方法などについて書かれている。700円。かるたとこの冊子をセットで購入すると2,200円と約2割引き)

 

 「難聴理解授業」で使用する『難聴理解かるた』の使い方は、下記に紹介している実践(福島朗博氏・難聴者・現松江ろう学校長)を参考にするとよいでしょう。

 http://nanchosien.com/nanchourikai/post_14.html

 

難聴児はどんな表紙.jpgのサムネール画像このような経験を積み重ねる中で、「自分の聴こえなさは隠す必要はない。聴こえない自分は聴こえない自分でいいのだ」と思える気持ちを育てたいものです。

さらに、難聴児を取り巻く環境への働きかけも積極的にやっていきたいものです。子どもが通う学校の先生方には、難聴児が学校生活を送る上でのさまざまな問題について説明し、具体的な支援方法や情報保障などについてもお願いすることが大切です。

今は、『障害者差別解消法』(2016)が施行されており、学校に対しても、①障害ある子どもに対して、②障害の状況に応じて、③他の子どもと同様に教育を受けるために、④障壁になることの解消に向けた配慮を、⑤過度な負担にならない範囲で行うことが、学校に求められています。信頼のおける難聴学級の先生や聾学校の先生、各学校に配置されている特別支援教育コーディネーターの先生などにも相談しながら進めるとよいでしょう。専門的な立場から適切なアドバイスが受けられると思います。また、地域の難聴児の親の会などにも声をかけてみるのも一つの方法です。子育ての先輩からいろいろなアドバイスを受けることができると思います。

  

☆全国難聴児を持つ親の会  http://zennancho.com/

 難聴児を持つ親たちが集まって作った会の全国組織。各地域に分かれて活動しています。

 

☆全国公立学校難聴・言語障害教育研究協議会 http://www.zennangen.com/

 全国の難聴言語障害学級の先生方の組織です。

このパワーポイント資料は、2014年夏高松市で行われた聴覚障害児支援夏季研修会での

福島朗博氏(現島根県立松江ろう学校長)の講演資料です。

gijitaiken.pdf

┃難聴児支援教材研究会
 代表 木島照夫

〒145‐0063
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TEL / FAX:03-6421-9735

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