全国の難聴児のための早期支援、聴覚障害教育の情報提供、教材などの紹介を発信します。

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厚労省中核機能モデル事業連携型のモデルとなっている久留米聴覚特別支援学校から、聴覚障害が発見された乳幼児の保護者のための冊子が三冊同時に発行されました(無料)。

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 一冊目は、『聞こえない私たちの声』(A5版,63頁)。これは、この数年の間に行われてきた弁論大会や人権作文、人権標語等で賞をとった22本の児童・生徒の作品が掲載されています。きこえない本人たちのナマの声は、難聴が発見されたお子さんの保護者にとっては、「聴覚障害があってもこのように心もことばも成長していくんだ」ということがわかる、貴重な一冊だと思います。

 

 二冊目は、『ようこそ聞こえない赤ちゃん』(B5版,136頁)。この冊子は、『手話で育つ豊かな世界』(全国早期支援研究協議会発行,900円)の姉妹編といってもよいもので、13人の保護者、3人の高校生・大学生、7人の社会人という当事者たちからの難聴が発見された保護者へのメッセージが掲載されているのが最大の特徴でしょう。これでも、難聴が発見されて不安や悲しみの中に置かれている保護者の方たちには大きな心の支えになると思います。

また、この冊子はそれに加えて、医療・教育・福祉それぞれの専門領域の関係者からの

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メッセージも寄せられており、これほど心強い冊子はほかにはないと思います。例えば、九州大学教授中川尚志先生の耳鼻科医の立場から書かれた「人工内耳のことが気になっている皆さまへ」という記事は、人工内耳を「はやくはやく!」と勧められている保護者には、冷静にそして客観的に丁寧に考えるための貴重な記事だと思います。また、そのほかにも、言語聴覚士、臨床心理士、精神福祉士、放課後デイ職員、乳幼児相談担当教員といったさまざまな立場から寄せられた数々のメッセージも役立つものばかりです。


三冊目は、『手話で子育てスタートブック』(A5版,38頁)。きこえる保護者にとっては、はじめて学ぶ手話という言語。きこえない赤ちゃんにどんな手話から使っていけばよいのか見当もつかないと思います。この小冊子はそのような保護者にとって、とても役立つ1冊となると思います。特長的なのは、掲載されている手話を動画で学べること。スマホやタブレットでQRコードを読み込めばすぐに知りたい手話の手の動きを知ることができます。

以上、これらの冊子は、中核機能モデル事業の予算で作成しているため全てということです。国の予算は全て受益者=保護者に還元という徹底した姿勢にも感心します。

ご希望の方は、久留米聴覚特別支援学校乳幼児教育相談まで。

TEL0942-44-2304FAX0942-45-0139  Eメール info@kurume-hss.fku.ed.jp

 


☆基礎コース「基礎知識」

 生まれた子どもが「聞こえない」「聞こえにくい」ということがわかった時、親御さんはどのような状況に置かれるでしょうか?ただでさえショックを受けている所に、人工内耳を勧められたり、一方で手話の話が耳に入ってきたりします。その手話にも対応手話と日本手話という2種類があるという話があったりします。医療センターで言語聴覚士から言語訓練を受けた方がいいのか、聾学校の乳幼児教育相談で指導を受けた方がいいのか?そもそも日本語はどうしたら身につくのだろうか?わからないことだらけではないでしょうか。しかし、その一つ一つの問題に対して各御家庭なりに判断、選択して前に進んでいかなければならないのが現実です。その判断や選択を間違わないようにするためには最低限知っておく必要のある基礎的知識があります。この知識があるかないかで専門家や経験者の話の受け取り方が大きく違ってきます。本セミナーではその基礎知識について丁寧にわかりやすくお話しします。

 

主催:江副学園言語教育研究所ろう教育部門

講師:江副学園言語教育研究所ろう教育部門室長 上農正剛(前九州保健福祉大学教授)

実施日時:1回 403日(土)午前10時~1130

2回 417日(土)午前10時~1130

     第3回 424日(土)午前10時~1130

実施方法:ZOOMミーティング利用のオンライン講義

受講料:全3回分一括納入 計4,500円(消費税別)

支払い方法:指定銀行口座への振り込み(「申込書」を受理した後、振込先口座をお知らせします)

申し込み方法: ①下記メールアドレスに保護者ご氏名と「聞こえない子どもを持つ保護者のためのセミナー」「基礎コース」「はじめの基礎知識」受講希望と書いたメールを送信してください。

          送信先メールアドレス kazuma65kazuma@gmail.com

②こちらから「申込書」のフォームをメールで返送します。

③「申込書」の必要事項を記入し、添付ファイルにしてメールで提出してください。

④「申込書」を提出された後、受理連絡と同時に振込先銀行口座をお知らせしますので、受講料を納入して下さい。

⑤振り込みが確認できた方にはセミナー前日にZOOMミーティングに参加するためのIDとパスワードの通知メールを送信します。

 

上記第1期セミナー申し込み受付締切日 329日(月)

 

【「基礎知識」コースの内容】

1回 ことばとは何か

1)ことばを身につける仕組み(言語獲得のメカニズム)/「自然言語」ということの意味

2)聞こえる子どもの言語獲得-トップダウンとボトムアップ

3)聞こえない子どもの言語獲得-何が最も大切な問題なのか

4)言語獲得の原動力-子ども自身の安心・関心・意欲の大切さ

2回 聞こえない子どもの子育てに関する情報の理解と活用の仕方

1)保護者の判断・選択の仕方-「たまたま」というきっかけの問題 

2)専門家や当事者の「助言」「体験談」-理解する際の注意点

3)すべての対応には「条件」と「効用」が付随している                                      

4)人工内耳を選択する際、知っておくべきこと

5)手話を使用する際、知っておくべきこと

3回 「目の前の問題」への対応と「将来への問題」に対する準備

1)「目の前の問題」と「将来への問題」の関係-安易な対応に陥らないようにするために

2)子育ての「目的」と「目標」を持とう-それは各家庭ごとに違う

3)「将来の問題」に対する準備-どのような現実が待っているかを知っておこう

4)就学前の聞こえない子どもの子育てで最も大事なこと-障害認識とアイデンティティの基盤

5月にも同内容セミナーの第2期募集をおこいます。今回ご都合のつかない方は第2期のセミナーをご利用ください。


☆個別テーマコース「日本語習得」

「どうやって日本語を身につけさせればいいのか」という問題は聞こえない子どもを持つすべての親御さんにとって共通した大きな悩みであり、将来のことを考えた場合、一番の心配事ではないでしょうか。耳が聞こえない、聞こえにくい子どもたちは聞こえる子どもと同じように、耳から日本語を聞いて身につけることは困難です。たとえ人工内耳の手術をしたとしても、聴力が聞こえる子どもと全く同じレベルにまで改善されない場合、事情は同じです。確かに手話を導入すればコミュニケーションは通じるようになります。しかし、その場合も、手話ができれば、日本語の読み書きもできるようになるわけではありません。では、どのようにすれば聞こえない子どもが日本語をしっかり身につけることができるのでしょうか。本セミナーではその問題への対応策を専門家が理論面と実践面の両面から、豊富な経験を踏まえ、わかりやすくお話しします。

        

主催:江副学園言語教育研究所ろう教育部門

講師:江副学園言語教育研究所ろう教育部門室長 上農正剛(前九州保健福祉大学教授)

実施日時:第1回 404日(日)午前10時~1130

2回 418日(日)午前10時~1130

     第3回 425日(日)午前10時~1130

実施方法:ZOOMミーティング利用のオンライン講義

受講料:全3回分一括納入 計4,500円(消費税別)

支払い方法:指定銀行口座への振り込み(「申込書」を受理した後、振込先口座をお知らせします)

申し込み方法:①下記メールアドレスに保護者ご氏名と「聞こえない子どもを持つ保護者のためのセミナー」「個別テーマコース・日本語習得」受講希望と書いたメールを送信してください。

          送信先メールアドレス kazuma65kazuma@gmail.com

こちらから「申込書」のフォームをメールで返送します。

③「申込書」の必要事項を記入し、再度、添付ファイルにしてメールで提出してください。

④「申込書」を提出された後、受理連絡と同時に振込先銀行口座をお知らせしますので、受講料を納入して下さい。

⑤振り込みが確認できた方にはセミナー前日にZOOMミーティングに参加するためのIDとパスワードの通知メールを送信します。

◎上記第1期セミナー申し込み受付締切日 329日(月)

【セミナーの内容】

1回 日本語の習得とは何か

1)言語獲得の仕組みから見た場合の「日本語」習得の意味/獲得と習得

2)「日本語」という場合、何を指しているのか―音声言語と書記言語と手話言語/自然言語

3)ろう教育における言語教育の歴史と問題点―書記日本語はどのように教えられてきたか

4)「バイリンガル教育」における書記日本語の習得の問題

2回 教科学習における読み書き能力(書記日本語)の意味

1)教科学習とは何か-その実際の状況

2)教科学習の前提条件―何が求められているか/就学"前"の日本語力(文法と語彙)

3)教科学習における「生活言語」と「学習言語」の関係

4)教科学習の「積み残し」問題の深刻な実状/聾学校による違い/インテの状況

3回 読み書きの力(書記日本語力)をどうやって育てるか(具体的対応策)

1書記日本語力の構成要素

2)書記日本語力の習得過程―学習の段階的スケジュール

3)書記日本語の語彙の構築―指文字の習得/絵本の読み聞かせ、写真日記、絵日記、絵じてんの活用

4)動詞の活用―どのように学んでいけばいいか(準備段階の対応)

5)助詞の運用―どのように学んでいけばいいか(準備段階の対応)

5月にも同内容セミナーの第2期募集をおこいます。今回ご都合のつかない方は第2期のセミナーをご利用ください。

 

いよいよ待ちに待った『アレーズ秋桜』の建設が始まりました。これまで聴覚障害児のための福祉施設であった金町学園の閉園に合わせて、これまでとはまったく別の法人が、時代に合わせた新しい感覚で建設するきこえない子の入所施設です。実は、この法人の理事長さんには聴覚障害をもった娘さんがあり、5年前に新聞に掲載された金町学園閉園の記

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事をたまたま目にした縁で、この施設建設に取り組み始め、5年の月日をかけてようやく建設までこぎつけたもので、令和3年度末より都内葛飾区の水元に正式に開設されることになります。

これまでの金町学園は保護者と一緒に生活することが困難な事情があるなどの場合が多かったのですが、もちろんこうした事情にも対応しつつ、それだけではなく、より積極的に、将来の夢を実現するために学びたいが近隣にきこえない子が学べる教育機関がないなど、全国のきこえない子どもたちのためにも開かれているのが特徴です。すでに、現在の金町学園には先行事例としてこのような子どもたちが入所していますが、より一層開かれた施設として装いを新たにする、ということです。以下、今年度卒園生の手記より一部抜粋引用します。

202011月、私は念願の第一志望の大学合格通知を手にした。『これからは、いよいよ自分の思ったことができる』と思った。6年前の20154月、中学1年生になったばかりの私は、静岡県から金町学園に入所した。なぜ、わざわざ東京へ? もちろん、大学進学のためである。聴覚障害のある私が受けた静岡県での教育は、キューサインであったので、私は「手話で授業を受けたい、そして大学に行きたい。」という理由で、都立中央ろう学校を選んだ。」(以下略)

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この手記のように、就職・進学等をめざして切磋琢磨する環境、例えば大学進学をめざして中高一貫教育のろう学校で学びたいとか、調理師免許を取得できる全国唯一のろう学校で学びたいといった子どもたちに積極的に開かれているのがこの施設の最大の特徴だと思います。パンフレットには以下のように書かれています。

○どのような場合に入園できますか?

・将来の社会自立のために高等教育を受けさせたい

・可能性を求めて東京で学びたい

・進学や就職をめざして学力をつけたい

・聴覚障害のある大人や子どもと共に生活し学ぶなかで、学ぶ力・生きる力をつけたい

・保護者と一緒に生活できない家庭に事情がある

このような場合には、ぜひ、問い合わせてみてください。

問い合わせ先 電話03-3607-0786 FAX03-3607-0845  濱崎久美子

hamazaki@kanamachigakuen.com

 

因みに措置入園とは別の「契約入園」の場合には以下の費用がかかるようです。

毎月約9.300円前後の施設使用料(食費は殆ど自己負担なし)

 学校の経費(就学奨励費によりほとんど全額支給)

小遣い、習い事・学習塾費用、携帯電話料金等は個人負担。

┃難聴児支援教材研究会
 代表 木島照夫

〒145‐0063
東京都大田区南千束2-10-14-505 木島方
TEL / FAX:03-6421-9735

mail:nanchosien@yahoo.co.jp