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ろう重複児の指文字の指導~「たのしい指文字」を用いて

  ここで紹介する実践は、山口南総合支援学校小学部古谷弘美先生によって平成28年度に行われたものです。本児は聴覚障害のほかに知的障害、自閉症スペクトラムを合わせ有する児童です。手話、文字、指文字などの「記号」同士や絵(イメージ)との結びつきを図ることで、「絵カード」や指差しによって他者とのコミュニケーションが徐々に図れるようになっていきました。

  指文字の学習と平行し「絵と単語の照合」や「絵と手話表現の照合」「手話の模倣」の指導を行ない、3学期には、絵を見て指文字で表せる、あるいは絵と単語カードを照合できる言葉が20くらいに増えました。
 また、たとえば、赤ペンを指さし「丸を付けてください。」など、指さし表現による要求が増えました。さらに、学習活動に指さしを取り入れたり(「たのしいゆびもじ」の指さし等)、問いかけへの回答を指さしでさせたりすることも可能となりました。

 このような、指文字の学習や絵と単語の照合、手話の学習などの一歩進んだ認知活動により、教員とコミュニケーションを取る力や注視、集中する力(これにより、本児の特性である物への固執性、同一性保持の欲求、自己刺激行動が減少した)、スケジュール通りに見通しを持って学習に取り組む力なども伸びました。

 以下、「自立活動」で取り組んだ実践の記録(平成28年4~11月)です。

重複児の指導.pdf