だれでもわかる読み書き17~質問文の作り方&助詞「が・を」の使い方
今回から字幕をつけました(これまで方法がわからず)。これで音声、口話併用の手話、字幕があるので、少しわかりやすくなったかなと思います。
さて、今回は少し内容を欲張って、①質問文の作り方と②助詞「が・を」を使った文の作り方の二つです。ですので、動画の時間も少し長いです(19分)。ご容赦下さい。
YouTube動画は下記のURLを開いて下さい。今回から字幕をつけました。
第17回「質問文の作り方&助詞『が・を』の使い方」(19分)
今回のYouTube動画の無料テキスト・問題は、以下のURLからダウンロードできます。
17.質問文の作り方と助詞「が・を」の使い方(テキスト・問題).pdf〇学習内容
①質問文(疑問文)の作り方
日本語の質問文の作り方は、英語のように語順を変える必要がないので簡単です。長い

形(ていねい形=ます・です形)なら最後に「か?」(例「食べますか?」「大きいですか?」、短い形ならそのまま語尾をあげるか、「の?」をつけるだけ(「食べるの?」「大きいの?」)。
また、誰かに質問するとき、質問詞(疑問詞)を使って問いかけます。質問詞としては、以下のようなものがあります。
・時数詞に対応⇒「いつ」「いくつ」「いくら」「どれだけ」など

・名詞に対応⇒「だれ」「なに」「どこ」など
・形容詞に対応⇒「どんなだ」
・動詞に対応⇒「どうする」「どうなる」
今回は、例文に「なに」「どんなだ」(形容詞文)、「だれ」「なに」「どうする」(動詞文)をとりあげています。このような質問詞が例文のどの部分と対応しているのか、品詞カードを使って実際に動かしながらたずねると、理解が容易になります。実際にどう動かすかは、動画を見てください。
質問文は、教科書の中でも頻繁に出てくるので、質問していることが文のどこに対応しているのかを理解することが必要です。この機会にしっかり学習しておきましょう。
【参考資料】「質問文の作り方」『きこえない子の新・日本語チャレンジ』37頁

②助詞「が・を」の使い方
前回は、助詞「が」を使って作る文の練習をしましたが、今回は、「が」と「を」を使って作る文の練習です。日本語には、「~が+述部」という、助詞「が」だけが必要な文のかたちがあります(右図上)。このかたちでは、名詞、形容詞、動詞を使うことができます。「を」は使うことができません。必ず必要な情報は1つだけというのが特徴です。

これに対して、「~が~を+述部」となる文のかたちがあります(右図下)。この文のかたちでは名詞や形容詞は使えません。動詞だけです。また、全ての動詞がここに使えるわけでもありません。問題プリントをみればわかりますが、必ずその行為・動作をする人や生き物(主語)があり、そしてその行為・動作の対象となる「目的語・対象語」を必要とする動詞です。
言い換えると、情報が2つ必要な動詞です。今回は、助詞「が」と「を」が必要な文のかたちがあるということ、質問詞を使っ


て、「だれ(なに)が・なにを・どうする?」という質問文が作れることを学習します。