だれでもわかる日本語の読み書き~第12回・形容詞はどこで間違うの?」
○形容詞の誤りはどんな誤りが多いか?

形容詞もきこえない子の苦手な品詞のひとつです。日記の中には、使い方の間違いが時々見られます(右図参照)。ここでは、「古い」のタ形(過去形)が、「ふるかった」なのか「ふいかった」のか、「長い」のタ形(過去形)が「ながったのか」「ながかった」なのかなど、形容詞の最後の文字「~い」があるのかないのかがわからなくなった例、また、「~ので」や「~から」という接続助詞とのつながり方がわからなくなった例などいくつかあげてみました。また、ここには出ていませんが、「なにで名詞」(国文法の形容動詞)の「きれい」を「きれいくない」とか「きらい」を「きらいかった」など形容詞と混同する間違いもよくありますが、これは「なにで名詞」を取り上げるときにまた勉強したいと思います。
〇形容詞の活用の勉強の仕方

形容詞の活用は、「いい」を例外として、残りは全て同じ活用をしますので、この活用表ひとつで間に合います。これを使っていろいろな形容詞をその都度とりあげて書き込み、例文を作ることでだんだんと活用の仕方が身につきます。とりあげる形容詞は、日々の生活や学習の中で出てきた形容詞や日記などで間違えた形容詞を取り上げていくのがよいと思います。
また、その時に単に活用表を書きこんで終

わりではなく、必ず、どれかの活用を使っていくつか例文を作ってみることです(最低1つは)。例文作りの中で、実際にどのように使うかが学べます。また、日記の中での間違いは、左図のように、小さな活用表を準備しておき、間違えた形容詞を再度、自分で書いてみることです。こうすることで、自分でその誤りに気付くことができます。そして、その用紙を日記帳に貼り付けておくとよいでしょう。
以下、YouTube動画は下記のURLを開いて下さい。
第12回「形容詞はどこで間違うの?(6分30秒)
だれでもわかる日本語の読み書き12~形容詞その1・形容詞はどこで間違うの?
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また、形容詞と文末「です」の活用を含めた『活用おたすけシート』(最終版)が
以下のURLからダウンロードできますので、ラミネートフィルムなどでパウチして使うとよいと思います。