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絵日記を楽しくする工夫(発展編)~5つのアイデア

前回、絵日記の書き方についてアップしてから2週間経ってしまいましたが、今回は、発展編として、日本語の読み書きの力と考える力の向上に繋がる書き方を、親御さんたちの工夫の中から5つ紹介したいと思います。

 

因果関係がわかるように工夫した絵日記 絵日記の工夫⑦因果関係.jpgのサムネール画像

 論理的な思考ができるためには、原因・結果、理由などをことばで説明できることが大事です。また、絵日記だけではなく、日常生活の中で機会をとらえてその場で取り上げることも大事です。ある聾のママはメモ帳を常に持ち歩き、気づいたときにササッと書いて子どもに見せ、考えさせていました。チャンスを逃さない姿勢に感心させられました。そのメモ帳が右下の図です。 メモ帳で子どもに考えさせる.jpgのサムネール画像

 

 

 

2.見たことを書く(観察日記)

日記に書くことは子ども本人が「したこと」が中心ですが、ときには「見たこと」を書くのも大切です。季節の移り変わり、町の人々や乗物、動物や植物の様子や変化、いろいろなものに「あれっ、なんだろう?」と気づく観察力も伸ばしたいですね。 見たことを書く(観察日記2).jpg

見たことを書く(観察日記).jpg

 

3.対比的に文を書く方法 対比的に文を書く方法.jpg

昨日と今日の違い、兄と弟の違いなどさまざまな「違い」について注目し、比較して考えることはとても大事です。

 

 

4 名詞修飾(大きな名詞)を使おう

日本語の難しさのひとつが、名詞修飾用法です。日本語は英語のような関係代名詞がなく、ある名詞を詳しく説明するためにその名詞の前に語や文をもってきま 名詞修飾を使う1.jpgす。そのため、どこからどこまでがその名詞を修飾しているのかがわかりにくい場合があります。日本語のこのような方法に慣れておくために、幼児期の絵日記の中で具体的に使い、示しておくとよいと思います.

 

 

 

 

 

 

5 受動文や使役文などを意図的に使う

  受動文を使う.jpgきこえない子の苦手な受動文や使役文、授受文など、複数の人の関係を考えさせる文を、自分の経験したことの中で使っておくことが大切です。ただ、親が意識していないとなかなかこうした用法は使わないのも確かです。もう少し意図的に使っていきたいです。

 

 また、ほかにも比較を表す言い方(~より~が~など)、位置関係を表わす言い方(~の上に~がある、「車の前」「前の車」など)など、きこえにくい子の苦手な言い方があります。こうした言い方も意識的に、絵日記の中で取り上げるとよいと思います。