全国の難聴児のための早期支援、聴覚障害教育の情報提供、教材などの紹介を発信します。

「から」と「だから」の使い方はどう違う?

〇理由を表す助詞「から」のくっつき方 くやしいかった.jpg

 きこえない子どもたちは、理由を述べるときに、よく「この花は、きれいから好きです」とか「この花は、かわいいだから好きです」といった間違いをします。両方共、最後が「~い」なので、理由を述べる時に使う「から」の使い方が、どっちがどっちだったかわからなくなってしまうのです。

 

☆なにで名詞(形容動詞)+「から」 なにで名詞表.jpg

前者「きれい」は、なにで名詞(国文法では形容動詞)です。なにで名詞は、名詞と同じように後ろに助動詞「です(だ)」の活用をつけて用いることができます(きれい、きれいだった、きれいでない等)。ですから、「きれい+だ」に、助詞「から」がくっついて「きれい+だ+から」が「から」の使い方として正しいです。

「この花は、きれいだから 好きです。」

因みに形容詞とよく間違う「きらい」「とくい」などもなにで名詞ですから「きらいだ+から」「とくいだ+から」になります。

(右図は保護者が作った「なにで名詞一覧表」です)

 

また、名詞もなにで名詞と同じようになります。「信号が赤だ+から、止まって下さい。」

「明日は休みです+から、遊びに行きましょう。」など。

 

☆形容詞+「から」 

それに対して、後者「かわいい」は形容詞です。形容詞にはそのまま「から」をつけて使います。ですから、「かわいい+から 好き」が正しいです。「やさしい+から」「大きい+から」なども同じです。

「この花は、かわいいから 好きです。」

 

「から」「だから」のつながり方.jpg

 ついでに述べておくと、動詞も形容詞とくっつき方は同じです。

「いま、食べるから ちょっと待ってて。」など。

 

つまり、「から」は活用する語にくっついて使うことばなので、活用しない名詞やなにで名詞では、「だ、です」などの助動詞をくっつけて、その後ろにつなげて使います。また、活用する形容詞や動詞には、そのままその後ろにくっつけて使うということです。

 

 

〇接続詞「だから」のくっつき方

 

☆なにで名詞につく「だから」

「だから」はどうでしょうか? 「だから」は接続詞なので、その前に文が一つあるのが特徴です。前の文の内容(原因)について、「だから~だ」と、話し手の判断や意志などを述べるときに使います。

 では、なにで名詞につくと、「だから」はどうなるのでしょうか?

「この花は、きれいだ。だから、好きだ。」

「この花は、きれい。だから、好きです。」などとなります。

 

☆形容詞につく「だから」

形容詞では、どうでしょうか?

「この花は、かわいい。だから、好き。」

「この花は、かわいいです。だから、好きです。」などとなります。

 

名詞につく場合はどうでしょう?

「信号が赤です。だから、止まって下さい。」

「信号が赤。だから、止まってね。」(*「信号が赤だから・・」と紛らわしいですが、前に句点(〇)があるかどうかが違います)

前の文が動詞の場合もありますね。

「いま、食べている。だから、ちょっと待ってて」など。

 

添付ファイル(上図)は、「から」と「だから」のつながり方を図にしたものです。下の 形容詞の活用となにで名詞の活用.jpgファイルは、ある保護者が作った形容詞の活用表となにで名詞の活用表です。違いがわかるように工夫されています。

これらの図表をみながら、「から」「だから」がどうつながるか、例文の(  )に「から」か「だから」を入れてみてください。

  「勉強が いやだ(    )やめたい。」 

  「勉強が いやだ。(    )やめたい。」 

  「勉強が 難しい。(    )やめたい。」

  「勉強が 難しい(    )やめたい。」

    「顔が 真っ青(    ) 休もう。」

  「顔が 真っ青だ。(    )休もう。」

  「勉強につかれた(    )休みたい。」

  「勉強につかれた。(    )休みたい。」